今回の要点: 長崎新聞と,長崎県警佐世保署に電話しました.重要な基礎的事実について「把握していない」,「言えない」との答え.

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事件から1ヶ月,また現場となったスポーツクラブが営業を再開するなど,久しぶりにこの話題がメディアに出てきました.しかし重要な基礎的事実は依然として伏せられたままです.そこで今日(1月15日)の夕方,長崎新聞と佐世保署に電話で聞いてみました.

質問したのは次の3点です.
1)容疑者の実際の身長はいくらか
2)容疑者の死亡推定時刻
3)容疑者の着衣,体からの硝煙反応

長崎新聞の答えはいずれも「把握していない」でした.死亡推定時刻については,「教会の方からの5時45分ころの発砲音から,その時刻ではないか」などと言われる始末.「司法解剖などによって確認された時刻は?」と聞くと,やはり知らないとのことでした.

そこで佐世保署に電話してみました.担当の部署に回され,「新聞等に出ている以外は話せない」というので,「出ていても見逃しているかも知れないので」と言って,上記の3点を聞きました.その答えがいずれも「答えられない」というのでした.こんなことってあるのでしょうか.

それ以外の馬込容疑者に関する周辺的な情報は,携帯メールの文章に至るまで,数多く出しているのだから,今さらプライバシーなど理由にならないでしょう.実際,答えられない理由も示されませんでした.

真犯人が別にいるのならもちろん重大ですが,仮に警察発表のとおり馬込容疑者が犯人だとしても,このままでは警察にとっても,メディアにとっても,したがってこの社会そのものにとっても,重大な禍根を残すでしょう.警察のアカウンタビリティー無視,それを追及できない,警察発表だけを垂れ流すメディアという「実績」が残ってしまうからです.

かくなる上は,この問題ではブロガーの社会的使命の比重が増大したと言うべきでしょう.「馬込容疑者x硝煙反応」でグーグル検索をかけると,出てくるのは残念ながら当ブログや,当ブログのトラックバックがほとんどです.JUNSKYさん今日の記事で取り上げてくれましたが,もっと多くのブロガーに期待したいと思います.是非メディアに逆取材や励ましをし,また,警察にも取材をかけましょう.

佐世保署
http://www.police.pref.nagasaki.jp/keisatusyo/16sasebo/sasebo.htm
長崎県警
http://www.police.pref.nagasaki.jp/default.htm
長崎新聞社
http://www.nagasaki-np.co.jp/index.shtml

以下,この件をフォローしている数少ないブログから:
佐世保乱射から1カ月 ずれる証言、真相なお闇の中
素直に見る世の中。
佐世保での乱射事件に関する「闇の声」氏の書き込み