別に探偵のまねごとをしようというのではなく,あくまで報道のあり方について注文をつけるためです.仮に馬込容疑者が真犯人だとしても,今の報道のやり方はやっぱりおかしいです.最も肝心な,事件と容疑者を直接結びつける事実について報道しようという姿勢が全くありません.メールだとか銃弾の数などというのは状況証拠に過ぎません.

購読している西日本新聞に関してですが,昨夜の応対担当者の,断定表現はまずかったとの「答弁」にもかかわらず,今日(17日)の朝刊はまたしても「・・・馬込容疑者が散弾銃を乱射し,八人を殺傷して自殺した事件」と完全な断定型になっています.そこでまた電話をして,「断定出来る事実をつかんだのか?」と聞くと,「ない」という返事.まったくお粗末と言うほかはありません.

15日の段階での各紙の次のような報道について,それらがその後どうなったのか是非説明して欲しいものです.

読売: 身長1.8m前後,フルフェースのヘルメット
朝日: 身長190センチぐらいの大柄,フルフェースのヘルメット
毎日: 身長170から180センチ,フルフェースのヘルメット,被害者は「外国人につきまとわれていた」「外国人のような男が正面玄関から・・・」「頭にフードをかぶっていた」
佐賀: 身長170から190センチ,目出し帽,フルフェースのヘルメットとの情報も

肝心の馬込容疑者の身長に関する報道が全く見あたりません.スポーツクラブにはふつう監視カメラはないとは思うけれど,もしあったのなら非常に有力な証拠になるでしょう.これがあるのかないのか是非報道して欲しいものです.

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18日追記:馬込容疑者から硝煙反応が出れば確定的なのですが,なぜそのことが発表されないのでしょうか.メールや所持散弾銃など周辺的なことばかり報じられますが,硝煙反応の結果など基本的なことこそまずメディアは確認すべきです.(コメント欄にも書きました.)
キーワード:佐世保散弾銃乱射事件