諸政党の基盤や背景についての私の見方をごく簡単に述べます.読んでいただければ幸いです.

 自民党も民主党も,資本家の利益を代表しており,その分野の違いだけ,ということではないかと思います.非常に乱暴な単純化であることを(特に民主党について)あらかじめお断りしますが,

 小泉 = 銀行,金融業界の代表
 自民「抵抗勢力」 = 土建業その他の旧来資本の代表
 民主党 = 流通業界の資本の代表

というのはどうでしょうか.民主党代表の岡田克也氏は,イオン株式会社(AEON)の岡田卓也名誉会長の次男です.

 資本はメディアを支配していますから,これらの資本の間の対立抗争を,あたかも国民の間の意見の違いであるかのように思い込ませることに成功しているのではないでしょうか.もちろん,歴代政権の,そして小泉の場合はそれが極端な,アメリカ追随という根本的な問題もあります.よく言われるように,郵政民営化は米の金融・保険業界の要求だという説です.

 いずれにせよ,国民の本当の利益はむしろ少数政党が代表していると思います.また,共産・社民と他の政党との大きな違いは,この2党だけが憲法9条の改正に反対しているという点です.関連して,小泉氏は,いつ攻撃されるかも分からない,そして四六時中劣化ウランの脅威にさらされている自衛隊のことなど忘れてしまっているかのようです.

 「郵貯→国債」が問題にされますが,日本が(例えば市中銀行)アメリカの国債を大量に買っていることも大問題です.そのカネでアメリカは戦争をしているのですから・・・.

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