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今日はうれしい政治ニュースがあった.参院沖縄選挙区補欠選挙での野党共闘が成立した.
参院沖縄補選に狩俣氏/共産党と政策合意/9条改憲・安保に反対

先日の共産党中央委員会総会の決定では,「民主党がもう一つの保守党への変質を明瞭にしたもとでは、政権共闘はもとより、国政選挙での共闘も問題になりえません」*と言い切っていたので,野党共闘は絶望的と思っていた.
 * 志位委員長の幹部会報告,中程

今回の事例で,「報告」の上の内容は事実上撤回されたか,少なくとも100%そうではないということが分かったわけだ.このような形態が,本番の夏の参院選の一人区で広がることを願いたい.

ところで,この中央委員会総会の決定だが,教基法改悪問題での「総括」を期待したのだが,やはり見つからない.12月17日の記事「転進? ─ 教基法敗北に際して ─ 」の中で,しんぶん赤旗を引用して,総括がなされていないと書き,それは,「『阻止するためには何が必要か』という観点からの方針を持っていなかった」ためではないかと疑ったが,残念ながらこれが証明されてしまったと思われる.

教基法改悪問題は,幹部会報告の中で「教育基本法改悪と今後のたたかいについて」という一節で述べられているが,「総括」がないだけでなく,これほどの大敗北について語るにしては余りにもあっさりしている.深刻さが感じられないのだ.「口惜しさ」も全く読みとれない.

教育基本法は,平和憲法とならぶ戦後日本の最も重要な宝だったはずだ.その一つがかくも簡単に破壊されてしまったのだ.それに対してこの程度の“総括”では,私の上記ブログ記事の表題のように,やはり「転進」と粉飾しているように見えてしまう.九条が改悪された後も,やはりこのような「前向きの」総括をするのだろうか?

中央委員会総会の決定に関しては全体的にも問題がある.「決定」と称しながら,決議でもなくすべてが幹部のそれも委員長一人の発言録である.このような,ふつうでない形態は一刻も早くやめなければならないと思う.また,会議であれば様々な議論があったはずだが,その内容も,委員長の発言の中で非常に間接的にしか知ることができない.

このような不透明な,むしろ秘密主義的ともいうべき会議の「公開度」は,この党を国民から遠ざけるのに最大の貢献をしている.このことに幹部はなかなか気付きにくいだろうから,一般の党員がはやく気付くべきだ.そうしないと3%前後の支持率から抜け出すことは難しいと思う.

(註)19日13時30分,タイトルを変更しました.旧タイトルは「参院沖縄選挙区補欠選挙で野党共闘が成立」.

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