(いくつかのメールリストに投稿したものを転載します.)

 今日も東京では教基法改悪反対の大きな集会があるようですが,その主催者と構成団体の方にぜひお願いしたいことがあります.それは,集会終了後に必ず主だったメディアに数人で出向いて,必ず報道するよう申し入れて欲しいのです.いくらたくさんの人が集まって「盛り上がって」も,報道されなければ,大多数の国民に取ってはその集会は存在しなかったに等しいのです.

 テレビは,私企業といえども公器であり,報道の公平原則が法律で決められています.もしそれを無視するなら,「送り手としてのアクセス権」を行使して,生放送のスタジオに入れるよう要求すべきでしょう.

 これまでの例からして,このままでは今日の集会についてもメディアは無視することは確実です.政府主催の「タウンミーティング」は,数百人の規模でも報道したのではないでしょうか.これに対して,市民運動の側の数千,数万の規模の集会はほとんど常に無視して来ました.不公平の証拠はあまりにも揃いすぎています.これに対して何も有効な手を打たないということは,運動の戦術,戦略上の決定的なミスといわざるを得ません.運動の終盤において,これまでのミスをぜひ修正して下さい.

 以前から,集会の後のデモの一隊は放送局に向かうべきだと主張していますが,どうやらこれはタブー視されているのでしょうか,行われてはいないようです.今日,メディアへの圧力のない状態など絵空事であり,必要なのは公明正大な圧力とそのバランスです.アメリカではメディアへのデモは普通にみられるとのことです.(日本でも極右はやっているようです.)「デモまでやるのはどうか」と思われるのなら,ぜひ少人数の集団で訪問し,公平原則を守るよう強く要請して下さい.

関連ブログ記事もご覧いただければありがたいです.
九条・メディアウオッチ委員会の提案
 http://blog.so-net.ne.jp/pegasus/2005-09-23-1
国民のメディアへの「送り手としてのアクセス権」を要求しよう
 http://blog.so-net.ne.jp/pegasus/2006-11-15-1
メディアを買い取る責任
 http://blog.so-net.ne.jp/pegasus/2006-11-23

2023年11月11日追記:同じ趣旨の投稿へのリンク一覧が、この6年後の記事「メディアこそデモの標的に」にあります。