8月24日の記事「東北大学の学生寮が廃寮の瀬戸際」で触れた,大学側による寮の明け渡し裁判の判決が9月1日に言い渡されました.結果は寮生の敗訴で,いつでも強制執行ができる状態になりました.

 寮生らが出している「有朋寮メールニュース」の11号によると,大学側は判決公判の法廷に弁護士も含めて一人も出席しなかったということです.これは判決内容について裁判所と大学当局とが内通していることを示すのではないでしょうか.判決そのものの公正さが疑われます.

 強制執行に備え,寮生らはさっそく泊まり込み体制に入っています.「受け入れ体制も完璧」とのことで,全国からの学生の参加と支援を訴えています.
以下,同ニュース12号の一部を転載します.

★続々と寄せられる激励の声!!
・ニュースや新聞報道で注目を集める中、本日から、有朋寮敷地を生活道路として使う住民の方々などに『有朋寮の戦闘宣言』(昨日の集会で発表した抗議声明)を配布しています。反応は上々です。以下、紹介します。
 「幼い頃、寮のお兄さんに遊んでもらっていました。ここがなくなると、この道が通れなくなって不便になるので困ります」(鹿野在住、女性の方) 「機動隊が来るの? 頑張ってね。こっちは応援してるから」(寮の裏に住むおばあさん)
 「テレビで見ました。人が住んでいるのに追い出すのはおかしい。寮生の気持ち分かるよね。頑張ってください」(女子中学生二人組)
 「ニュース見たよ。昔から近くに住んでいるから、有朋寮という名前だけで愛着がある。理由はこじつけで、ただ追い出したいだけ。いつの時代もお上がおかしいことをやるのよね。頑張ってね。応援しているから」(近所のおばさん二人組)
 ※近所の方から日本酒(特別純米)の差し入れもいただきました!
・また、宮城の教育労働者の方からも応援メールが届いています。
 「集会には遅刻して参加した私ですが、やっぱり参加してよかったです。…東北大学の若者には、いつもいつも学ぶこと、勇気づけられること、その仲間の絆をうらやましく感じること、大です。…これまで有朋寮で暮らしてきたみなさんが『普通に暮らし』続けるんじゃなくて、『頑張って暮らし』続けなければならない理不尽さに、大きな怒りを感じます。そう強いる権力は、みなさんの暮らしを妨げ、脅かすためだけに、妨げ、脅かす。これは許せない。『君が代』の40秒座っていることを、許さない権力と同じです。私は、本当に微力ですが、みなさんを応援し続けます」(抜粋)

有朋寮ホームページ http://uforyou.exblog.jp