『週刊金曜日』の9月3日号に、東京都世田谷区長の保坂展人氏の、「戦略的PCR検査が明らかにした意外な事実」とのタイトルでインタビュー記事がある。そこに「社会的検査での陽性者のウイルス量の分布」という図があり、無症状感染者78件のデータが示されている。それによると、実に半数近くが強い感染力を持ち、しかもその約8割が70代以上の高齢者だったとのことである。実に強い説得力を持って、無症状者への検査の必要性を示している。


実際には、未だに検査忌避が横行しており、ほとんどの自治体では、症状のある人か、「濃厚接触者」しか検査されない*。むしろ、症状があっても検査が出来ない例があるのかも知れない。これではいつまでも無症状感染者が市中に潜伏し、ぶり返しが起きる。