黄色いベスト運動,昨日の「第五幕」の参加者は減ったようだが,依然民衆の怒りは収まらない.彼らは一体何%の増税に怒ったのだろうか.「一般社団法人環境金融研究機構」という団体のページの数字によると,ガソリンでは,現在1.6ユーロ/リッターが0.029ユーロの増税,軽油が1.5ユーロ/リッターが0.065ユーロの増税ということだ.率にすると,ガソリン1.81パーセント,軽油4.33パーセントの増税となる.(右の写真はRFIのサイトから)

安倍内閣が来年は実施するとしている消費税の増税幅2パーセントは,これらの数字の中間(ガソリンに近い)に位置する.しかし日本の消費税増税はもちろん燃料だけではない.すべての商品が対象だ.増税負担額は今回のフランスの比ではないだろう.
これに対して,日本の市民はどの程度に怒りを表明することができるのだろうか? それとも,盛んにテレビなどで吹聴される「軽減税率」論議で煙に巻かれてしまうのだろうか?