4月19日(もしかしたら18日)のしんぶん赤旗に,「福島に春の訪れ」と題する福島県・田村郡三春町の「三春滝桜」の記事がある.そのサブタイトルが「観光客減 風評被害続く」となっている.この「風評被害」という言葉が見過ごせず,この記事を書いている.三春町役場の,観光客減についての「風評被害は続いています」という言葉を引いたものだろう.一時的に滞在するだけの観光客にとっては,放射能汚染による被ばくは無視できる程度であり,確かにその意味に限定すれば「風評被害」と言えるだろう(ちなみに三春町の空間線量は0.1マイクロ前後).しかし,サブタイトルに書かれたこの4文字にはそのようなややこしい前提などを含意させることは出来ない.“住民にとっても”放射能汚染は実害ではなく風評被害に過ぎないとの印象を拡散するものだ.
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三春町の現在の空間線量