9/1追記:9月1日朝,メールで返信しました.末尾に追記しています.
8/31追記:さきほどメールがあり,「今月27日に催促の電話をいただいた際に
は、既に一度回答したのでこれ以上は回答しませんとお伝えしましたが、入れ違いで山田から回答が届きました。当人の意向を尊重し、回答いたします」として,山田記者からの回答が添付されていました.末尾に転載します.回答頂いた毎日にこの場を借りてお礼申し上げます.
8/27追記:再質問の件について電話で催促しました.「前回の回答が全てで,これ以上回答しない」という「回答」でした.対話は成り立たないようです.

先日の記事「メディアと首相の会食リスト,3年分」で,安倍首相とメディアとの親密な関係の暴露記事を紹介しましたが,その件で毎日新聞に質問していました.7月1日に同紙のメールフォームに書き込んだのですが,返事がないので今日(23日)電話で催促しました.そしたらさっそく返事が来ました.以下,そのやり取りです.
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(7/1の質問)
[Title]
首相との会食について
[COMMENT]
貴紙の読者です.
週刊誌が,貴社を含むメディア各社と首相との頻繁な会食を報じています.(例:週刊ポスト6/19日号)
このような,権力中枢との親密な関係は,報道機関の独立性を冒す恐れが大きいと思いますが,どうお考えでしょうか.
また,貴社が出席された会食は,ワリカンだったのでしょうか?
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(7/23のメールでの回答)
弊紙をご愛読いただき、誠にありがとうございます。まずもって、厚く御礼申し上げます。
 さて、ご質問を頂戴しながら、お返事が遅れましたこと、申し訳ありませんでした。
 お尋ねの件については社長室広報担当から以下の通り、回答致します。
                        毎日新聞愛読者センター

 弊社の社長が安倍首相と会食する際は、社説で示した毎日新聞の主張と同じ観点からさまざまな見解を申し上げ、率直に意見交換させていただいております。
食事代は社会的な常識の範囲内であり、支払いは折半です。
 安倍首相に限らず、与野党のリーダーをはじめ、幅広い分野の方々とお会いして、直接意見交換するのは意義あることと考えております。首相との会食が紙面に影響を及ぼすことはまったくありません。この点は、紙面をお読みいただければご理解いただけると思います。

 以上、ご理解いただきますようお願い致します。
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(先ほど送った再質問)
ご回答ありがとうございました.
再度お尋ねしたいことがあります.今回もウェブサイトのフォームからするべきかも知れませんが,直接メールが簡単なので,どうぞお許し下さい.

1)費用折半の件
 社長と安倍首相の会食で費用折半は了解しました.社長以外の方,例えば山田孝男記者の場合はどうでしょうか?
 ちなみに「社会的な常識の範囲内」とおっしゃる食事代は,一人当たり平均いくらぐらいでしょうか.

2)メディアと最高権力者とは「意見交換」するような間柄なのか
 政治家などと「直接意見交換するのは意義あること」とのお答えですが,そもそもメディアと国家の最高権力者とが「意見交換」をする目的とは何なのでしょうか.国政への国民の意見をメディアが代弁するような権限があるとお考えでしょうか.逆に,メディアは権力者にどのような意見を期待されるのでしょうか.一例でもいいのでお示し下さい.

3)意見交換の場として会食が適切か
 かりに意見交換としても,必ずしも食事をともにする必要はありません.食事を共にするということは,相手との友好的な関係が前提でしょう.もしアルコールが入るとすればなおさらです.はたして,権力の監視役であるべきメディアは,権力者,とりわけ国家の最高権力者である総理大臣と「友好的な関係」にあっていいのでしょうか?
 友好的関係でなくても食事は共に出来る,意見交換も出来ると言われるかも知れませんが,だいいち健康によくないし,また,人間は感情と理性を画然と使い分けられるように便利には出来ていないと思います.
 食事を共にすることによって相互関係の緊張が緩むことはない,取材と報道に全く影響を及ぼすことはないと,どうして証明できるのでしょうか.

以上,どうぞよろしくお願いします.
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8/31追記(8/31の山田記者からの回答)

 1. 費用折半の件
 飲食代は出席者の割り勘で、すべて自己負担です。金額は店により異なるため一概には言えませんが、社会的な常識の範囲内です。
2. 最高権力者との意見交換について
 首相に会うのは難しいもの。そして取材の基本は、実際に会うことだと考えます。
3. 会食の是非
 2.で説明した通り、首相に会える数少ない場なのです。食事が楽しみで来ている記者は一人もいないでしょう。実態はオフレコの記者会見です。
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9/1,午前9時43分に,次のメールを返信しました.

愛読者センター御中

ご回答ありがとうございました.
項目1については了解致しました.
しかし2と3については,残念ながら質問の要点に対して答えられていません.また,今回の回答で,会食は「オフレコ」の記者会見とのことですが,そのような,言わば「口止め約束付きの記者会見」なるものが記者会見に値するでしょうか?少なくとも,このような接触形態が常態化(頻度からして制度化と言ってもいいかも知れません)されていいものでしょうか?新たな疑問が湧きました.
「この回答をもって最後」とのことなので,回答は期待致しませんが,以上の感想を山田記者に転送頂ければ有り難く存じます.
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9/2未明追記:ちなみに記者会見は英語では press conference. とてもこの概念には当てはまりそうにない.

この記事は22時間足らずでアクセス数708(トップページとしてのアクセス数は含めない)と,最近にしては注目頂きました(9月1日9時現在2,474).ちなみにこれ以前の5件で最大は「戦争法案を廃案に追い込むシナリオ」の461回(6日間で)です.
8/12追記:7/24の再質問に回答がないので,8月5日に毎日サイトのフォームに同じ内容を書き込みました.