今日は玄海町で開かれた脱原発集会に参加しました.会場は原発交付金で建てられた豪華な町民会館の体育館と別室.メイン講演は佐賀県を拠点に活動する映画評論家の西村雄一郎氏による「黒沢明と反核映画」と題する講演でした.映画のカットをいくつも交えたトークはとても面白く,黒沢監督が原発と放射能の脅威について,強い警告を発していたことが分かりました.晩年のオムニバス映画「夢」の「赤富士」は,まさに爆発する原発の放射能から逃げ惑う人々を映像化し,「フクシマ」の予言そのものです.
ほかに,「生き物の記録」や,黒沢映画ではありませんが「日本沈没」のシーンも上映されました.応援のクリック歓迎

富士山の後方で爆発する原発(「夢」の「赤富士」エピソード)

同じく,「プルトニウム239」や「ストロンチウム90」,「セシウム137」の煙を追い払う青年.右には母子の姿.

西村氏は例のやらせメールで有名になった,保安院による「説明番組」に県民代表の一人として出演した人で,地元では一躍時の人になりました.説明番組の当日,私自身はそのケーブルテレビ局の前の「ピケ」に加わっていましたが,西村氏はおそらく裏口からスタジオに入ったと思われます.