経産省前の「テント村」に,現在大勢の人が・・・.
http://www.facebook.com/photo.php?fbid=341806455852015&set=a.230055880360407.69122.100000679903299&type=1
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さて,・・・
東大・アイソトープ総合センターの桧垣正吾氏の学会発表を,朝日が昨年12月に報道している.
「被曝予防に花粉マスク有効 セシウム通さず 東大実験」
http://www.asahi.com/science/update/1201/TKY201111300873.html

しかしテレビ画面を引用したネット上の記事やブログを見ると,その訴える力のレベルが違う.
サイト1サイト2(ブログ)
朝日の記事によると,マスクに付着した分を吸い込んでいたら9.3μSvとのことである.この数字だけでは何の感想も持たないかも知れないが,画像を見たら違うだろう.自然の大気を呼吸している分には,「フイルム」(イメージング・プレートと思われる)にこのようなシミは写らないはずだ.

私自身が福島で収集した大気中放射能についての測定結果を論文にしたことを12/23のブログ記事でお知らせしたが,専門家向けでかつ非日本語なので,実際に読まれた方は,もしおられたとしてもごく少数だろう.内容は11/6の記事に(2019年2月リンク修正),久留米大学でのゲルマニウム検出器によるデータを付け加えただけだが,後者の記事のコメント欄に書いたことを論文の末尾に書いた.その部分の日本語を以下に転記する.
呼吸による内部被ばくは,3.11直後には福島県下の全域で大きかったと思われる.この時期の空気中のチリは,その時道路上を走っていた多数の自動車のエアフィルターに捕捉されている.それらの中には,この濃い放射性のプリュームが存在した時期に使用を開始または停止したものも多数あるだろう.これらの,異なった時期に使用を開始(または停止)したフィルターどうしでそれらの放射能の差を求めることが出来れば,放射能濃度の時間変化が分かるかも知れない.この地域の自動車のエアフィルターの収集と,その使用時間の記録が保全されることが望ましい.