日曜日に沖縄で開かれた「米軍普天間飛行場の早期閉鎖・返還と、県内移設に反対し、国外・県外移設を求める県民大会」,その後の初めてのウイークデーである26日の夜のテレビニュースの扱い方は記録するに値するだろう.以下,4つの民放についてこれを見てみる.テレビへの,「送り手としてのアクセス権」に支持のクリックを

まずテレビ朝日の「報道ステーション」,トップは「事業仕分け」.沖縄の9万人集会の映像が出たのはニュース開始から30分も経ってからで,しかもわずか数秒ほどだった.その前に長々と,いつでも報道出来たはずの「普天間の危険性」をやったあとだった.民衆運動の,手の込んだ隠蔽である.

TBSのNEWS23も全く同じように,「事業仕分け」がトップ.県民大会は冒頭の項目紹介でも出てこなかった.

これに対し,時間を遡って,録画でチェックしたテレビ東京のNews Fineでは,トップで扱いも大きかった.

日本テレビのNews Zeroは冒頭で大きく取り上げた.しかしキャスターのコメントでは,県民大会の表題にある「国外・県外移設」という言葉のうち,「国外」は無視した.意図的にこの言葉を隠したと私は受け取った.

このように,9万人の超党派集会という空前の運動を,TBSとテレビ朝日は無視に近い扱いをした.取り上げた日テレも,「国外」という言葉を意図的に無視した.繰り返し当ブログで主張しているように,テレビ局へのデモを含む,メディアへの組織的,系統的働きかけが民衆運動の盲点になっていると思う.

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