今度の総選挙で自公敗北の可能性が高まるのは,積年のこれらの党の罪悪からして当然でまた喜ばしいことだが,しかし民主の一人勝ちだと別の危険が生じる.インド洋での給油作戦に対する態度のように,この党が「自民党化」し,国会が「オール与党」となる恐れはだれも感じるだろう.もしそうなれば自公政権より悲惨である.そうなるかどうかは,大きくは,共産や社民がどの程度伸びるかにかかっていると思う.
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なにか「政権交代」が史上初でもあるかのような雰囲気を感じるが,もちろんそうではない.今日の政治閉塞を作り出した諸悪の根源である小選挙区制は,「非自民」の細川政権によるものであることを思い出す必要がある.この教訓を今生かさなかったら他に生かすときはないかも知れない.
15年前の「政権交代」から学ぶもの

マスコミがそろって「二大政党」と「政権交代」を持ち上げる中,西日本新聞が7月26日の社説で正論を言っている.
第3の選択肢 「二大政党」に埋没するな

そこで社民や共産の役割が重大になる.共産党の新しいスローガン「建設的野党」は「確かな野党」よりはましかも知れないが,「確かな与党」の意気込みを見せてこそ票も集まるというものではないだろうか.もちろん意気込みだけでなく,総合的かつ現実的な政策体系を提示して「政権担当能力」をアピールすべきだ.これ以上の好機があるのか,次に訪れるとすればいつのことになるのか,そこを真剣に考えるべきかも知れない.