4/9追記:末尾にホワイトハウスのウェブサイトへの疑問

オバマ大統領のプラハでの核廃絶演説は画期的なものだ.かりに「口先だけ」としても,米国大統領の言葉という「事実」として歴史に刻まれるが,決してそうではなく真剣なものであることは,実現のために極めて肝要な具体策に触れていることから分かる.それは,長崎新聞のまとめによると,次の4項目だ.

(1) 包括的核実験禁止条約(CTBT)の批准を目指す
(2) 兵器用核分裂物質生産禁止条約(カットオフ条約)の成立に向けて交渉を開始する
(3) 核拡散防止条約(NPT)を強化する
(4) 核テロを防ぐため核安全保障サミットを開催する
http://www.nagasaki-np.co.jp/press/ronsetu/09/022.shtml
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朝日による演説詳報が,次に始まる4ページに掲載されている.
http://www.asahi.com/international/update/0405/TKY200904050209.html
オリジナルはTIMEのサイトにある.
http://swampland.blogs.time.com/2009/04/05/signs-at-obamas-speech-in-prague/

AOLのものと思われるビデオはは北朝鮮非難の部分が中心になっている.
http://vodpod.com/watch/1499629-video-obama-seeks-to-abolish-worlds-nukes

次のyoutubeビデオが核廃絶にふれた最もさわりの部分をカバーしているように思われる.


国内からも期待と支持の声が上がっているが,イギリスのCNDも歓迎している.
http://www.cnduk.org/index.php/press-releases/global-abolition/cnd-welcomes-obama-prague-statement.html

もちろんオバマ氏ひとりで核廃絶が出来るわけはない.膨大な数で味方も増えただろうが,いっぽう権力や金力を持った敵も増えたはずだ.民衆の力が試される.

逆にこの国では悪い「言葉」が既成事実化されようとしている.自民党の役員会での「日本も核を持たざるを得ないという気持ちで取り組むべきだ」との発言
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090407/stt0904071318003-n1.htm
山本一太参院議員の「敵地攻撃」を合憲とする発言
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090406-00000571-san-pol
が報じられている.これらも放置すれば「言葉」として定着する.放置できない.特に後者では現職議員の名前が出ているため,明白に違憲行為だ.
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4/9追記:ホワイトハウスのウェブサイトには(ブログも)この演説のビデオは見あたらない.それだけでなくトランスクリプトも,“Prague”で検索すると次のように見つかるが,これをトップページからたどろうとしたが出来なかった.

ホワイトハウスによるプラハ演説のトランスクリプト
http://www.whitehouse.gov/the_press_office/Remarks-By-President-Barack-Obama-In-Prague-As-Delivered/

ホワイトハウスのブログも,この演説が行われた5日はなぜか飛んでいる.ホワイトハウス官僚の抵抗か??