クリスマスなのでソフトな話題をひとつ.
往年の名画「冒険者たち」*の,ごく最近発売されたDVDの紹介です.アラン・ドロン,リノ・ヴァンチュラ,それにジョアンナ・シムカスの3人の若者がそれぞれの夢を追いかけます.全編を通じて流れるピアノの甘くも不吉な短調の旋律が悲劇的な結末を暗示します.
本国フランスでの公開が1967年4月12日で,日本公開がなんとわずかその1ヶ月後の5月18日.フランス映画全盛の時代だったんですね.
2006年,製作40周年を記念して「徹底的なデジタル・レストレーションを施し,眩しいばかりの色彩と高画質で復元」とジャケットに書かれています.たしかに・・・.
監督インタビューや,同2006年のカンヌ映画祭で記念上映された時に撮られたジョアンナ・シムカスのインタビュー映像も入っています.
夢を追い求めて彷徨う永遠の青春の物語.リアルタイムで観た世代としては,この映画そのものが「青春」の同義語のようにさえ思われます.
*原題:Les Aventuriers