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佐世保乱射事件フォローアップ [社会]

あの恐ろしい事件からもう2週間が経とうとしています.ようやく昨日あたりから「犯行と直接結びつける物証や目撃証言」(今日の西日本の表現)が出てきたようです.

その一つ,足跡の照合はかなり決定的でしょうが,25日の読売が「足跡」が「一致」と書いているのに対し,26日の西日本は「足跡の特徴も一致」とやや曖昧です.

それよりも何よりも,あれだけ「乱射」したのだから着衣やかぶっていたヘルメットからは強い硝煙反応が出るではずで*,ポジティブにせよネガティブにせよ,それは決定的な証拠となるでしょう.ところが今もってどのメディアもそれに全く触れていません.これはたいへん不思議です.

容疑者死亡ということで,法廷で真実が明かされる機会もないでしょうし,警察の捜査資料などを第三者がチェックするシステムもないので,「お上を信じるだけ」という前近代的な結末で終わりそうなのが気がかりです.

このような悲惨な事件を繰り返さないためにも,また冤罪**を出さないためにも,警察の事件への対応と捜査においてアカウンタビリティーを求めることは重要ですし,そのためのメディアの役割はもちろんですが,一人ひとりの市民にも,その置かれた状況に応じて,いろいろやることはあると思います.
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* 次のような指摘をするブログもあります.:「発砲した銃を持つ犯人には強い硝煙反応があり、警察犬を投入すれば追跡は極めて容易である。警察が事件発生直後からこのような動きをとったのか、極めて疑問だ。」
http://blogs.yahoo.co.jp/cosmosfish/19509922.html
素人の私には判断がつきませんが,尤もらしく思われます.

** 一般論としてですが,「冤罪」とは,じつは余分な犯罪(司法システムによる)をもう一つ付け加えるということですから,むしろ「加罪」という言葉がより適切ではないかと思われます.「疑わしきは罰せず」の原則というのはひょっとしたら,犯人を処罰できないことと,余分に犯罪を一つ付け加えるリスクとを比較したとき,後者がより重大であると判断することなのかも知れません.


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