「ロシアが核兵器に匹敵する破壊力を持つ新型兵器の開発に成功した」との低気温のエクスタシーさんの12日の記事があった.「核兵器に匹敵」とはおだやかでないので,報道内容を当たってみた.

次のロイターの記事が詳しい.
Russia tests superstrength bomb: military
Tue Sep 11, 2007 5:09PM EDT
http://www.reuters.com/article/worldNews/idUSL1155952320070911?pageNumber=1
http://www.reuters.com/article/worldNews/idUSL1155952320070911?pageNumber=2

それによると,数年前にアメリカがアフガンで使用した,気化爆弾MOABと同じ種類のもののようだ.ただし爆発力はその4倍とある.そこでこの爆弾の設計者はこれを'Father of All Bombs'と自称しているそうだ.(アメリカは"Mother of All Bombs"と自称)

爆発力はTNT換算で44トンとある.核兵器は10キロトン以上(長崎原爆が20キロトン,トライデントの弾頭が100キロトン)なので,3桁の開きがある.したがって「核兵器に匹敵」は3桁の誇大宣伝である.それにしても,上の記事の「どんな国際条約にも違反しない」とはおこがましい.原爆の千分の1でも「大量破壊」兵器だ.

次は控えめな宣伝です.「ファスレーン365」での日本チームの活動のことが今朝の西日本新聞の7ページに出ています.

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