11日の記事で紹介した,水曜日18日の会合の参加者は,トライデント・プラウシェアズ(TP)について初めて聞くという人が大半だったようだ.また質疑応答も内容が濃く,たいへん有意義だったと思う.共催団体の「ウラン兵器廃絶キャンペーン・福岡」はキリスト教関係の方が多く,会場も教会の会議室ということで,そのつながりの参加者も多かったようだ.直接行動で,それも合法性の確信を持って,イギリスの核兵器を廃絶するという内容は,ほとんどの参加者に新鮮な驚きを与えた.
 また,被爆者の方が3名も参加されていたが,その方からの質問に答える際にデヴィッドは「身が引き締まる思い」(feel very humble)との言葉で始めていた.
 私自身はこの運動に関わってきてもうすぐ6年になるが,今回の話で新鮮だったのは,直接行動によって世論が実際に変わっていくということだった.事件の直後は,ものを壊すという行動は世論になかなか受け入れられなかった.しかし時間が経つと,なぜそのような行動をしたのかという説明をしたあとで,またそれが話題になることで,世論は劇的に変わったとのことである.つまり行動を起こすと言うことが第一,そしてそれを知らせ説明することで,人々の考えを変えることができる,このことをTPは実際に証明しているようだ.
 間もなく7月にG8サミットがスコットランドで行われるが,その直前に,グラスゴーに近いファスレーン海軍基地で,これまでで最大規模の封鎖をやる予定だという.日本からも是非参加を,とのこと.
 手元にある名刺で何人ものメディアの人にメールを送っていたが,取材がゼロだったのはなんとも残念だった.

TPについて詳しいことは次のサイトをどうぞ.
 http://ad9.org/goilsupt/goilsupt.html
ハンドブック日本語訳
 http://ad9.org/goilsupt/handbook/tphbpr3.html
少し長いですが,次は「市民による核廃絶」と題する私の解説文です.
 http://ad9.org/goilsupt/other/forearthchild.html
リンク更新(2021/6/2)

リンク追加(2021/6/2) 講演テキスト
この講演も引用した「地球の子ども新聞」への筆者の寄稿「市民による核廃絶」