10/6: 訳詞者コメントブロガーコメントを追記
11/10: 「その2」はこちら
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シューベルトやシューマンの素晴らしいロマン派の歌曲が日本語の歌詞で歌われることは殆どない.歌曲集「白鳥の歌」の“セレナーデ”や同じく「冬の旅」の“菩提樹”ぐらいだろう.しかし歌曲というのは歌詞の意味とメロディーの両方で心に訴えるものだから,ドイツ語で歌われた音源では広くファンを獲得することは出来ない.こんな素晴らしい作品群のファンが,いわゆる「クラシック愛好家」に限られているのは,本当にもったいないことだと長年思っていた.自分自身で「歌える訳詞」を作ろうかと思ったほどだ.

ところが,先日NHK-FMの「きらクラ!」(9月9日か翌日の再放送)を聴いていたら,なんと歌曲集「白鳥の歌」の “ドッペルゲンガー”の日本語バージョンをやっていた.訳詞の松本隆氏もゲストとして出演していた.松本氏は数々のヒット歌謡曲の作詞者ということだ.