文科省のサイトに今月10日付けて,加計学園獣医学部を認可した答申を含む記事が掲示されている.
平成30年度開設予定の大学の学部の設置等に係る答申について

これを実質審議した「大学設置分科会」の会議がいつ開かれたのかを電話で直接問い合わせたが,まだ公表していない,とのことだった(なぜ公表できないのか異様).

これだけ問題の多い学部の設置がなぜ可とされたのか,どのような議論がされたのか,いずれ議事録の公表が待たれるが,それを待たず,委員個人はそれぞれの責任を明確にすべきだろう(末尾文科省サイトにある名簿を転載.13時21分追記:NHK報道によると「実質的に審査したのは文部科学省の大学設置審議会の専門委員会」とある.そこでこの委員会の名簿を文科省に尋ねたところ「準備中.近く公表」とのこと.しかしその「親委員会」はやはり上記の「大学設置分科会」とのことなので,このメンバーも責任がある.).
つまり,この案件について賛否何れの態度を取ったか明らかにすべきだ(説明責任).秘密にすべき理由などないはずだ.応援のクリック歓迎

メンバーには当然大学関係者も多く含まれるが,これまでの筆者の教授会での経験などから,きちんと採決を取らず,あいまいな「全会一致」で決めたのではないかと想像する.反対意見の者は「どうせ反対しても少数で,意味がなかった」と,投票を要求しなかった言い訳にするかも知れない.しかしそれは個人責任を曖昧にする,文字通り言い訳に過ぎない.