NHKのニューズウオッチ9はあまりに内容がひどいのでほとんど見ないのだが,今日はシリアへのアメリカの攻撃が迫っているというので,チェックしてみた.やはりというべきか,その内容はおぞましく,しかも公平さからほど遠いという明白かつ動かぬ証拠を含んでいるので,もはや大越健介のニュース番組からの更迭運動を始めるべき時だと思う.

どういう内容かというと,米軍のシリア攻撃が避けられそうにないというので,その影響として唯一取り上げたのが,シリアの人々の命に対する心配ではなく,なんと日本国内の石油価格,ガソリン価格への影響だった.ミサイル攻撃の精度を喧伝し,まるで人はひとりも死ぬことはないような口ぶりだ.

過去の例として取り上げたのが,こともあろうに米軍のイラク攻撃.「レーダー施設を破壊」して,短期間で占領したとして,これを100%正当化.自らの局が深夜に衛星で放映したオリバー・ストーンの作品が,イラク戦争の根拠が全くデタラメであったことなど全く知らないかのようだ.要するに,冒頭の10分ほどというのは100パーセント米軍の広報番組であったと断言できる.

ニュースキャスターは番組の顔であり,ニュースは物理的にその人物の口から語られるのだから,最終的にその内容に責任を負うべき人間である.井上・大越のNW9 のひどさは今に始まったことではないが,もはや「レッドライン」を越えたと言うべきだ.NHK視聴契約者は大越健介の更迭運動を起こすべきだ.また,このような番組を放置し続けている番組審議会メンバーも同様だ.
(上の内容をNHKコールセンター0570-066066に電話しました.)

追記:このあとの23時からのテレビ東京・WBSも,もっぱら「マーケットの反応」.ビジネスニュースだからと言って人の命のことを素通りしていいわけはない.
この記事への2014年7月10日20時までのアクセス数 12,372)