(21日18時:数ヶ所文章を整えました.末尾に録音を追加.)
二つ前の記事で紹介しました,福岡での高遠菜穂子さんの講演会に行ってきました.300名定員のホールが満席で,この種の集会では,あまり最近見たことのないような盛況ぶりでした.
戦争も基地もいらない 3・20WORLD PEACE NOW !

「イラク・アフガンから外国軍の撤退を、自衛隊の海外派兵・ミサイルパトリオット配備反対福岡県集会」
スライドや動画をまじえての高遠さんの話はパワフルで,イラク戦争とは何だったのか,いまどうなっているのか,ということがよく分かりました.米軍のファルージャ攻撃などの情報には当時ネットで接してはいましたが,直接現場に行った人から話を聞くのは,やはり伝わり方が違います.本当のテロリストは誰なのか,彼女の話を聞いてもっと多くの人が真実を知ってほしいと思います.応援のクリック歓迎

ベトナム戦争では戦場の様子がメディアで広く国民に伝えられました.そのことが「敗因」と考えた米軍は,その後ジャーナリストを戦場から排除しているという話しはよく聞きます.しかしイラクではそれどころではありません.ジャーナリストが米軍によるテロの標的になっているのです.二人のイラク人ジャーナリストの事例が紹介されました.

一人は,自宅のアパートの部屋が,横でホバリングするアパッチヘリからの機銃掃射でめちゃめちゃにされました.しかも二度もです.その部屋の様子がビデオで紹介されました.さいわい隅に隠れて本人も奥さんも命は大丈夫だったとのこと.もう一人はカメラマンです.米兵は彼を狙い撃ちし,カメラマンにとっての命とも言うべき目をやられてしまいました.片方は義眼だったので,完全失明です.

ファルージャでは,米軍は,体を内側から燃やす白リン弾を使いました.そのため体は燃えているのに衣服はそのままという遺体.病院までも,医療器や医者,患者を放り出して狙撃の拠点にするという「作戦」.この,明白な戦争犯罪を行った海兵隊の一部は沖縄から出撃しているとのことです.(→土井敏邦氏のウェブ記事

このようなテロリスト集団「海兵隊」の基地の世話を,社民党までが考えるとは一体なにごとでしょうか.

社民党の福島瑞穂党首は自分のツイッターで,東京の「ワールド・ビーズ・ナウ」の集会に参加したと書いていますが,そこではこのような戦争犯罪の告発はなかったのでしょうか?福島さんも,高遠さんの話しを一度ぐらいは聞いたことがあるでしょう.普天間の「移転先」について,「グアムが一番」などと無邪気に言っていますが,彼女の気持ちが分かりません.

集会の規模は大きかったけれど,福教組など労組系の人が多いような印象を受けました.しかしもっと幅広い人にこの事実を広げなければ・・・.ところがこの集会の主催者(平和・人権・環境福岡県フォーラム)自身からのネット上への宣伝が見られません. (社民党のサイトに告知がありました. http://sdp-fukuoka.org/info.php?catid=10

久留米市で購読した今日の新聞2紙(西日本,朝日)には一切報道がありません.主催者は「メディア対策」をどれだけやったのでしょうか?もっとも,全国各地での同様の,イラク戦争開戦の日に開かれたイベントについての報道が全くありません.赤旗も,政党系列がちがうためか,WORLD PEACE NOWの集会については報じていません.

関連ウェブサイト,ブログ
イラク・ホープ・ダイアリー
 http://iraqhope.exblog.jp/
イラク戦争なんだったの!? —イラク戦争の検証を求めるネットワーク—
 http://isnn.tumblr.com/

録音です.座席で,しかもボイスレコーダなので,音質は良くありません.iPodなどでどうぞ.
http://ad9.org//people/AVfile/DM-10145.mp3
オリンパスの規格のDSSファイルが読める方は,こちらは10MBと非常に圧縮されています.
http://ad9.org//people/AVfile/DM-10145.DSS

集会で採択されたアピールです.