県外,海外にせよ,また保守派にせよ左派にせよ,普天間基地問題では「移設」という言葉を使っている.社民党の福島氏でさえ,そうだ.問題なのは普天間から米軍基地が「撤去」されることであって,それが別の場所に移されるかどうかはアメリカの問題だ.なぜそこにまで気を配って「移設」と言わなければならないのだろうか.「移設」と言う言葉を使うと,暗黙にこの基地の必要性を認めることを表明することになる.なぜ社民党の党首までが「必要性」を認めるのか.

この点で,23日の金曜日だったと思うが,テレビ朝日の報道ステーションでの寺島実郎氏のコメントは妥当だった.「移設」などと言う言葉はひとことも使わず,米軍基地全体の「縮小」を述べていた.

数日前は,アメリカの「制服組の高官」の,「海外移設では日本の防衛に支障を来す」などという発言を,メディアは無批判に報道していた.これが「世界各地への侵略に支障を来す」というのであれば論理的には正しい.つまり,どこにも「移設」されず,単に撤去されることこそが,世界の「防衛」に役立つのである.
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ところで,先日の広島でのレベッカさんの講演ですが,ブログ「平和のメッセージ」がそのビデオ映像を提供しています.
ICNND国際賢人会議 ビデオ・リポート [2009年10月22日(木)]

ICNND国際市民シンポジウム(10/18 ヒロシマ・世界平和記念聖堂)の様子が、you tubeに公開されました。

非常に聞き取りやすいクリアなスピーチです.「you tube」とありますが,独自のビデオサイトのようですが・・・
また,東京での集会の様子は「大津留公彦のブログ2」が内容を箇条書きで報告しています.
核兵器廃絶の「国際規範」確立に向けて ~新政権への期待と課題~