3 米軍はイランの巡視艇らしい小型船が日本のタンカーに横付けしている「証拠写真」を出し「不発だった吸着水雷をイランの革命防衛隊が回収し、証拠隠滅をはかっている光景だ」と言う。だがもし不発ならこの事件は起きなかったはずだ。かりにタンカーがサウジアラビアの港に停泊中、いくつもの吸着水雷を取り付け、長期の時限信管を使って出港後ホルムズ海峡を出る頃に爆発するようにしたとしても、一部に不発があったことは事件発生後に初めて分かる。被害を受けたタンカーに衆目が集まる中、イランの巡視艇が不発の水雷を回収に行けば関与を自白する形となり「証拠隠滅」どころではない。米国の主張は矛盾に満ちている。わざわざガセネタを公然と流したと言うことは、アメリカが犯人であるか、犯人側とつながりがあることを匂わせる。
- 反核・平和