自治会の業務で数軒の戸別訪問をすることがあり,時間・空間の有効活用ということで9条改憲反対の「3000万人署名」を携えた.もちろん「こちらの方は自治会とは関係ない個人としてのお願いです」と断るのを忘れてはいけない.拒否や反発も覚悟したが,今日接した4名が4名とも快く署名してくれた.ちょっと意外だった.議論を持ちかけられれば応じるつもりでもいたが,その機会はなかった.

もし議論になれば,南西諸島への自衛隊配備の問題はよい材料になるだろう.改憲反対の人でも,「専守防衛なら」ということで自衛隊を容認する向きが多そうなこの頃だが,それは「外国に攻められた時はどうするのか」という“仮定の話”に影響されて,というケースが多いだろう(関連記事:「防衛」と「侵略防止」).しかしこの問題設定が現実離れしていることは,尖閣諸島をターゲットにした宮古島への自衛隊配備を考えれば分かるはずだ.日本版海兵隊とも言われる「水陸機動団」新設や佐賀空港へのオスプレイ配備もこの戦略の一環だ.つまり日本の軍拡の焦点の一つが,住民やその暮らしを守ることではなく,誰も住んでいな絶海の孤島を「守る」ことなのだ.(右の画像は動画「本当にこれでいいのですか? 宮古島」から)