11/25注記:一連の記事でろ紙としてQR-100,吸気装置としてパソコンのファンを例示しましたが,このろ紙の圧力損失は流速5cm/sで0.45kPaと大きく,またパソコンのファンはわずか数mmAqの静圧しか出ないので,流量が稼げないことが分かりました.吸気には「ブロワー」と分類されるより強力なものを使う必要があります.(このコメントは一連の記事に共通)

放射性がれき焼却では,行政などが空間線量の値を公表して「問題ない」と言っているようですが,空間線量を見ていても,焼却場から出てくる放射能の変化を見ることは困難です.言い換えれば空間線量に変化が出るようだと,呼吸する大気には相当の,たとえば3.11直後の関東地方の大気程度の汚染があるということです.このため大気中放射能濃度を測定することが重要です.

そこで,だれでも作れる(中学生の夏休み自由研究程度)大気中の微粒子収集装置を提案しています.フィルター紙を各地の市民放射能測定室などに持ち込んでガンマ線を測定すれば,空間線量測定の1万倍以上の感度になります.当ブログの一連の記事をご覧下さい.
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市民による大気中放射能の監視 その1その2その3

そして,この「ハイボリューム・エア・サンプラー」の量産にご協力いただければ幸いです.
以下は「1万倍以上の感度」の説明です.引用した数値や計算の根拠などは次にあります.