熊本県山鹿市では,毎年お盆のころに「灯籠祭り」というイベントがある.浴衣姿の若い女性が頭の上に紙の灯籠を着けて街の大通りを踊り歩く.その長い列は壮観で,とても幻想的だ.

10年以上前に初めて見たときにとても感動したものだ.灯籠の中の明かりは,昔はロウソクだったのだろうが,今はペンライトが使われている.だからロウソクのように揺らめかない.そこで,これを揺らめく光にしたいと,いつか自分で「電子ロウソク」を開発しようと思っていた.

ところが,最近ネット検索したところ,すでにこれを開発した人がいた!LED蝋燭工房のFMC-01という製品だ.さっそく1個購入し,手許にあった「山鹿灯籠」でテストしてみた.これがその動画だ.
(Youtube からDailymotion に移転 2024/4/3)
色も明るさもロウソクと違わない.揺らめきもバッチリ.
次は本物のロウソクを入れた場合.
https://www.youtube.com/watch?v=gn8fCqxymNg

室内で無風のため,光が揺らがない.そこでむりやり横から風を送っている.
山鹿市の観光協会に是非この電子ロウソクを採用するよう電話をかけた.その気になってくれれば,今年からでもいっそう幻想的な「灯籠祭り」が見られるのだが・・・

2018年6月追記:後日現地の,山鹿灯籠を展示している「山鹿灯籠民芸館」に行って職員の方に尋ねたところ,灯篭の光源はもとから豆電球でロウソクではなかったとのこと.つまり起源は意外と新しい.でもこれに関しては「歴史修正主義」もいいのでは!?