7時のNHKテレビは今日(2月8日)もまた,国技館の幟旗が無駄になったという相撲のニュースに冒頭6分間も使った*.もはや,この局のニュースは,何を伝えるかではなく,何を隠すかが目的であることがミエミエになったように思う.一連の「相撲スピン」でどれだけの重要なニュースがはみ出し,消されたことか.

高江,そして上関という,喫緊の問題をどうしたらメディアに食い込ませるかということを考えなければならない.メディアが伝えたものだけが国民的なアジェンダになるのであり,そうでなければ「存在しないもの」とされてしまう.逆に,このニュースが少しでも報道されれば,大きな反響を呼ぶことが十分期待される.

メディア露出の一つの方法は,阻止行動で逮捕者を出すことだが,自分が率先してそれをしないのに他人に提案することはできない.しかし政治家に対しては違うだろう.一般人は逮捕されれば生活に死活的なダメージを受けかねないが,政治家はそのような問題に体を張ってでも取り組むことを「職業」としているはずではないか.応援のクリック歓迎

基地反対の共産,社民の議員はもちろん,民主党にも志を曲げていない議員はまだたくさんいるはずだ.体を張って座り込むべきだ.少なくとも報道陣を引き連れて現地に入り,阻止運動を激励すべきだ.なぜそうしないのか?

イギリスの反核運動では議員も多数逮捕されている.スコットランドの核基地撤去を求めての,2007年1月8日の「議員団による封鎖」では21名もの議員が参加し,7名が逮捕されている.   (写真は封鎖行動の議員たち:緑の党ヨーロッパ議会議員キャロライン・ルーカス,ウェールズ議会議員リーン・ウッド,オランダ社会党議員クリスタ・ヴァン・ヴェルツェン.クリックすると当日の写真アルバムに行きます.MEP=ヨーロッパ議会議員,AM=ウエールズ議会議員,MSP=スコットランド議会議員,MP=国会議員)
* NHK定点定時観測によれば,9日朝7時も,2番目ではあったが,またこの幟旗の話を取り上げた.