普天間問題ではいよいよ連立政権の「裏切り」の様相が見えてきた.しかし平和運動勢力,護憲派の人々やブロガーは,その多くが,政府まかせの態度,せいぜい政府を批判することだけに止まっているような気がする.行動も,基地問題を直接抱えている地域まかせ,つまり辺野古まかせ,沖縄まかせになっていないだろうか.

政府には,アメリカべったり,ないし基地利権の「確信犯」もいるだろうが,善意の勢力,つまりアメリカと沖縄・国内世論の板挟みで苦しんでいる人々もいるだろう.平和勢力は行動を起こさなければダメだ.ブロガーもキーボードや署名だけでなく,可視的な行動,つまり大規模な集会・デモ(必ずメディアへのデモを含むこと),非暴力の直接行動などをエンカレッジし,それに参加していくことが必要だ.これで政府をプッシュしなければ,政府も毅然とした態度が取れない.
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基地問題に苦しむ「地元」まかせでなく,全国的に「同時多発」的な,米軍,米海兵隊という最大最悪のテロ組織を告発し,日本の領土から追い出す運動を始めることが必要だ.そのような「原理主義的な」運動があってはじめて,国外「移転」という程度の歩留まりを勝ち取ることが出来よう.大規模な既存の平和団体,たとえば原水協や原水禁,そして共産党や社民党はこのような大規模な行動を提起すべきだ.

「政権交代」に安心し,ないしは有権者自身の責任を忘れて,「公約したのだからお手並み拝見」ではダメだ.昨年夏福岡で講演したブルース・ギャグノンは,「オバマの登場で平和運動がバカンスに入った」と言っていた.「初めての政権交代」に安心すること,市民個人が行動することを忘れることこそ最も危険だろう.