てきた共産党の吉井英勝議員が最後の質問者として登場します)。憲法9
条に基づく平和主義の「国是」の一つとして曲がりなりにも維持されてき
た「宇宙の平和利用原則」を崩壊させる恐れの高い法案を、たかが2時間
の審議で採決すること自体、言語道断と言うべきです。本来であれば、参
考人質疑などを開き、十分な時間をかけて慎重に審議すべきところです。
こうした軽率な国会運営を主導して恥じない自民、公明、民主の各党に強
く抗議するものです。
民主党関係者は「日本国憲法の平和主義の理念」との文言を三党共同提案
に入れさせたことをもって、軍事利用の懸念は当たらないとしていますが、
もともと自民、公明間で妥協を図る際に入れられた言葉に過ぎません。法
案には「宇宙開発利用は…国際社会の平和及び安全の確保並びに我が国の
安全保障に資するよう行われなければならない」との文言が明記されてお
り、「非軍事」の原則がないがしろにされていることは明らかです。
民主党に対しては、防衛省が宇宙政策を管轄することを排除できるのか、
偵察衛星の高性能化に踏み込むことはないのか、軍事専用通信衛星の保有
に道を開くことはないのか、早期警戒軍事衛星の開発は禁じるのか、など
具体的な問いかけを突きつけなければなりません。軍事利用を封じること
が具体的に担保されない限り、民主党は「国防族や軍需産業に手を貸し、
歴史に汚点を残した」との非難を免れることはできないでしょう。合意案
作成に「奔走」した民主党の若手議員(藤末健三、細野豪志、内藤正光ら)
が「護憲」や「リベラル」を自任する者たちだったことも見過ごせません。
誤った「フロンティア」精神ほど危険なものはないことは歴史が証明して
います。
もうほとんど時間はありませんが、改めて民主党の内閣委員に反対要請・
抗議のFAXを送ることを呼びかけます。悪法成立に加担する責任を自覚
してもらうためにも意志を伝えることが重要だと思います(採決が終了し
てしまってからでも構いません)。
<衆議院内閣委員会・民主党>
[理事]泉健太 (FAX)03-3508-3805 (TEL)03-3508-7005
[理事]大畠章宏 (FAX)03-3502-5953 (TEL)03-3508-7231
[委員]楠田大蔵 (FAX)03-3508-3511 (TEL)03-3508-7241
[委員]西村智奈美 (FAX)03-3508-3884 (TEL)03-3508-7404
[委員]馬淵澄夫 (FAX)03-3506-3572 (TEL)03-3508-7137
[委員]市村浩一郎 (FAX)03-3508-3502 (TEL)03-3508-7292
[委員]吉良州司 (FAX)03-3508-3364 (TEL)03-3508-7484
[委員]佐々木隆博 (FAX)03-3508-3765 (TEL)03-3508-7075
藤末健三 (FAX)03-5512-2637 (TEL)03-3508-8637
細野豪志 (FAX)03-3508-3416 (TEL)03-3508-7116
内藤正光 (FAX)03-5512-2424 (TEL)03-3508-8424
野田佳彦 (FAX)03-3508-3441 (TEL)03-3508-7141
小沢一郎 (FAX)03-3503-0096 (TEL)03-3508-7175
民主党 (FAX)03-3595-9961
法案は本会議通過後に参議院に送付されることになります。まだまだ諦め
るわけにはいきません。引き続き反対の呼びかけを継続します。
【呼びかけ】核とミサイル防衛にNO!キャンペーン
kojis@agate.plala.or.jp (TEL・FAX)03-5711-6478
http://www.geocities.jp/nomd_campaign/