SSブログ

カルロス・ゴーン氏逃亡(亡命?) [社会]

ghosn-refugee .jpg14h:ゴーン氏の声明を末尾に追記
カルロス・ゴーン氏がレバノンに逃亡したと言うニュースにびっくり。ラジオ・フランス・インターナショナルの30日の記事(パリ時間23:11分-日本時間31日午前7時11分-最終更新)を訳してみました。--と言っても、google翻訳を少し修正しただけですが。
Liban: Carlos Ghosn serait à Beyrouth malgré son assignation à résidence au Japon
Par RFI
Publié le 30-12-2019 Modifié le 30-12-2019 à 23:11

レバノン:カルロス・ゴーンは、日本での自宅軟禁命令にもかかわらず、ベイルートにいるもよう

ルノー・日産自動車グループの元代表、カルロス・ゴーンはレバノンにいると言われています。 地元メディアによると、日本の司法による汚職で告発され、東京の居住地に留まるよう命令された元ビジネスマンは、民間飛行機でベイルートに到着したと思われる。 レバノン、フランス、ブラジルの三つの国籍を持つ人の帰還を取り巻く状況は不明である。

カルロスゴーンのレバノンへの帰還の状況は不明である。 フランス人、レバノン人、ブラジル人であるボスは、自宅軟禁中にどのようにして日本を離れることができたか? 4つの経済的横領罪の嫌疑がかけられたルノー日産グループのかつてのナンバーワンが国から出るのを誰が助けたのか?

これらの疑問やその他多くの疑問は、現時点では不明である。 ロリアン・ル・ジュール紙によると、カルロス・ゴーンは12月30日月曜日にトルコから民間機で到着した。

カルロス・ゴーンの同僚の言葉を引用するフィナンシャル・タイムズによると、ルノー・日産の元ボスは日曜日の夜遅くにベイルートに到着したはずである。

2018年11月に日本で逮捕された

元会長が日本で逮捕されてから1年余りが経った。 昨年10月、彼の弁護団は裁判所に訴訟を取り消すよう求め、検察官と共謀した日本の製造業者の代表者を非難した。 逮捕の目的は何か? 弁護士によると、それはカルロス・ゴーンがルノーとの同盟を強化するのを防ぐためにカルロス・ゴーンを追放するという問題だった。

数週間の拘留の後、カルロスゴーンは保釈金を支払った後に自宅軟禁状態に置かれていた。 日本の裁判所は、妻との接触の禁止を含む、保釈の条件を緩和することを目的としたすべての要求を全面的に拒否した。
マーチン・ファクラー氏が引用する米WSJ紙によると、日本で公正な裁判を受けることができないと思ったから、日本を逃亡した、とのこと。全くその通りだろう。「先進国」の裁判所とは言えない状態が長く続いている。これから、「国際社会」の視線は、ゴーン氏の問題より、日本の司法のひどさに集まって行くだろう。
https://twitter.com/martfack/status/1211773843892822017
------
同じくマーチン・ファクラー氏のツイートから、ゴーン氏の声明
「私は今レバノンに居る。基本的な人権を無視し、不正に仕組まれ、有罪だと推定された日本の法制度によって人質にされることはもうない。」
https://twitter.com/martfack/status/1211862753129971712
原文:
Statement from Carlos Ghosn
I am now in Lebanon and will no longer be held hostage by a rigged Japanese justice system where guilt is presumed, discrimination is rampant, and basic human rights are denied, in flagrant disregard of Japan's legal obligations under international law and treaties it is bound to uphold. I have not fled justice - I have escaped injustice and political persecution. I can now finally communicate freely with the media, and look forward to starting next week.
私訳: 私は現在レバノンにいます。国際法と条約に基づく日本の法的義務を著しく無視して、有罪が想定され、差別がはびこり、基本的な人権が否定されている、日本の仕組まれた司法制度によって人質にされることはなくなりました。私は裁判を逃れたのではありません。私は不正と政治的迫害から逃れました。ようやくメディアと自由にコミュニケーションできるようになりました。来週から活動を始めることを楽しみにしています。

続きを読む


nice!(0)  コメント(0) 

来年1月の党大会に向けて共産党の県党会議が開催中 [社会]

1401577.gif2020/1/15、この記事の最近のアクセス数について追記。
-----------
来年1月に開かれる予定の共産党大会を前に、各県で「県党会議」が開かれているはずだ。県レベルの党大会である。党大会に向けて、大会議案を討議し、各地から意見を集約し、また大会代議員を選出する大事なプロセスだが、それに関する情報がネット上で見つけにくい。佐賀県は今日開かれており、多分全国的にも日曜日の今日開かれている例が多いだろう。そこで、「場外から」この議論に、ごく簡潔ながら参加したい。

対象となる議案はこちら。

日本共産党第28回大会議案
第一決議案(政治任務)
https://www.jcp.or.jp/web_jcp/2019/11/post-90.html
第二決議案(党建設)
https://www.jcp.or.jp/web_jcp/2019/11/post-91.html
日本共産党綱領一部改定案
https://www.jcp.or.jp/web_jcp/2019/11/post-89.html
(参考)日本共産党規約

続きを読む


nice!(0)  コメント(0) 

伊藤詩織さんレイプ事件の「逮捕状執行停止問題を検証する会」は解散したのか? [社会]

末尾に20日の毎日、赤旗の報道について追記。さらにリテラの21日の記事にリンク。1401577.gif赤旗への電話への応答 1401577.gif26日追記:29日付日曜版の記事
-------------
伊藤詩織さんの民事裁判、勝訴で本当によかったと思います。原発裁判でも、私の退職金裁判でも、権力がらみだとほとんどの場合司法にはまともな判断が望めません。この裁判も、背後に安倍政権の影があるため敗訴の危険は大きかったと思います。

この問題の核心の一つは、「逮捕状執行停止問題」です。帰国する山口氏を警官が逮捕状を持って待ち構えていたのに、上からの命令で突然中止されたという問題です。今回の裁判の報道では、この問題に触れたものを見かけません。ようやく今夜(19日)の報道ステーションで、外国人記者の質問という形で取り上げられました。

全く腑に落ちないのは、今日のしんぶん赤旗もこの件に全く触れていないということです。1面と社会面とで大きく扱っているのに、逮捕状執行停止については一言も触れていません

この件では2年前に「準強姦事件逮捕状執行停止問題を検証する超党派の会」が結成され、「検証」を続けているはずですが、その動きが全く見えません。解散したのでしょうか?(→昨年の関連ブログ記事
なお、「刑事手続きには不起訴処分とした事件の捜査に再捜査に着手する『再起(再起訴)』がある」とのこと。(宮川泰さんの19日のフェイスブック記事
以下、しんぶん赤旗の19日の関連記事です。(クリックで拡大)

続きを読む


nice!(0)  コメント(2) 

「アナと雪の女王2」,骨太なファンタジー [メディア・出版・アート]

1401577.gif字幕版について追記
------------
ヒット中のディズニー映画,「アナと雪の女王2」を見ました.原題はFROZEN II.たたかう少女たちの物語です.前作も見ていて,内容はうろ覚えなのですが,社会性の側面はさほどなかったように思います.今作は社会性に富む寓意がいくつも込められていて,とても骨太な作品です.戦争と平和,ダムと自然破壊,歴史認識と和解,などなど,他にも色々読み取る人もいるでしょう.非社会的な暗喩も.
もちろん映像の素晴らしさは言うまでもありません.特に,水の精としての透明な馬のイメージ(画像の上の部分.映画のパンフレットから)は素晴らしい.(追記あり)
elza2.jpg
19日朝追記:テレビのクイズ番組で,ディスニー映画のエンドロールの最後に制作期間中に産まれたスタッフの子供のリストが出ると聞いていたので,最後まで席を立たないで待っていたら,確かに"production babies" として20名ほどの名前が出ました.
吹き替えの声優に久留米にゆかりの人が2名.イドゥナ王妃役の吉田羊さんは久留米出身,アナ役の神田沙也加さんは久留米出身の松田聖子の長女.

続きを読む


nice!(0)  コメント(0) 

玄海原発運転差し止めの裁判で意見陳述しました [社会]

玄海原発に対して裁判を起こしている2つの団体のうちの一つ(古参の方)、プルサーマル裁判の会の法廷が12月13日に開かれ、「全機差し止め」裁判(原告336人/被告九電)の法廷で10分間の意見陳述をしました。またその30分前に開かれた行政訴訟の法廷では福岡市の山中陽子さんが意見陳述をされました。

以下に、豊島の意見陳述を紹介します。両方とも、「裁判の会」のウェブサイトでも公開されました。こちらです。(予告記事。(12/14)関連記事へのリンクを入れました。1401577.gif毎日新聞(佐賀県版)の報道

---------
本日は陳述の機会をいただきありがとうございます。
私は豊島耕一と申します。福岡県久留米市に住んでいます。九州大学理学部で原子核物理学を専攻し、理学博士の学位を取得しました。久留米大学放射線治療センターに3年勤務した後、佐賀大学で31年余りにわたって、物理学の教育と研究に携わってきました。私自身の専門が原発の技術の中心にある核反応や放射線と直接関わりがあるため、核兵器の問題とともに原発にはこれまで強い関心を持って来ました。ここでは主にその専門の立場から意見を述べます。

チェルノブイリ原発事故と緊急対策マニュアルの出版

続きを読む


nice!(0)  コメント(1) 

反社会勢力は「定義困難」、自治体からも抗議を [社会]

久留米市の担当課に次のメールを送りました。

協働推進部安全安心推進課 御中
次のメールフォームが通らないので、ダイレクトメールでお伝えします。
https://www.city.kurume.fukuoka.jp/1050kurashi/2020bousaianzen/3090boutui/2008-0213-1317-21.html
安倍内閣は10日、反社会勢力は「その時々の社会情勢に応じて変化し得るもので、定義は困難」との答弁書を決めたとのことです。このような、すでに暴力追放運動でも使われている言葉の曖昧化は、市の取り組みとも相反します。是非ともこれに対して市としても、あるいは貴部署において、安倍内閣に対して抗議をしていただきたいと思います。

実際、第1次安倍政権時の「犯罪対策閣僚会議」がまとめた「企業が反社会的勢力による被害を防止するための指針」では、「暴力、威力と詐欺的手法を駆使して経済的利益を追求する集団または個人である『反社会的勢力』」と明記していたとのことですから(毎日、12月10日、吉井理記記者)、これにも反します。
https://mainichi.jp/articles/20191210/k00/00m/010/220000c

暴追の意見表明、示威行動としては、年2回の行事だけでなく、重要な事象に対しては、相手がどこであれ、時宜に応じた対応が必要と思います。

なお、先日の暴追市民総決起大会において、「桜を見る会」に反社が招待されていた件について発言しましたが、詳細をブログに記しております。
https://pegasus1.blog.ss-blog.jp/2019-12-02
-------
関連記事:自治会長会議で、桜を見る会への「反社会勢力」招待問題で要望書を提案
nice!(0)  コメント(0) 

5日の毎日と12月8日付の赤旗日曜版から [メディア・出版・アート]

mainichi191205.jpg
右は5日の毎日。共産党の取材の紹介。残念ながら今日の毎日には#桜を見る会 関連記事はゼロ。
続いて赤旗日曜版から。

続きを読む


nice!(0)  コメント(0) 

「ガラパゴス」状態の日本のデモが犯罪者の「逃げ切り」を許す [社会]

hansenjoho437w500.jpg1401577.gif2021年2月追記:2月15日発行の「反戦情報」に、以下の文章の内容を拡張、一般化し論文スタイルにした「『ガラパゴス』状態の日本のデモが暴政継続を許す」と題する文章が複数回に分けて掲載されます。→掲載・ブログ転載済みです。
-----------
「ガラパゴス」状態の日本のデモが犯罪者の「逃げ切り」を許す
暴政に対する市民の反応が外国に比べて鈍く、デモなどもほとんど起こらないか、小規模で、しかもおとなしい。だから政治への影響力もほとんどない。そういう意味で日本は「ガラパゴス」状態と言える。そしてそのことを実は一般の(活動家ではない)人が自覚している。というのは、安倍内閣のデタラメさが話題になると、「外国だったら暴動になる」というような反応も珍しくないからだ。「暴動」だからデモやストライキを指してはいないが、「本格的な」デモやストライキを知らない一般の人の、暴政への市民の(自分も含めた)反応が鈍いことへの不満の表現だろう。むしろ「ガラパゴス」の自覚が少ないのは活動家や運動圏の方かも知れない。

デモや集会を大規模に開いてもメディアが伝えない、伝えないからほとんどの人がその事実を知らない、そのため新たに呼びかけても、前に参加した人も無力感が蓄積し、人数も増えない。また、組合や政党も、まるで「動員」は悪でもあるかのように思うのか、人集めの組織的な努力はしない。(動員は選挙集会など「身内」の活動に限られる。)このような悪循環が、民主主義の重要な要素の一つであるデモや集会が日本では力を持たない、影響力を持たないという状態を作り出している。

続きを読む


nice!(0)  コメント(2) 

日米FTA、なぜこんなにスムースに [社会]

安倍政権が火だるまになり、予算委員会を「審議拒否」しているのに、なぜ野党はかくも行儀よく参院本会議に出席したのか? いくらでも抵抗の仕方はあり、半日でも1日でも引き伸ばし、それによって教員の変型労働制と日米FTAの2法案の問題点を明らかに出来たはずだ。
https://twitter.com/yamamoto2007/status/1202156719528275968
(↑このリンクで繋がらない状態が直後から継続。5日8時現在。ツイッター自体が繋がらない。→pcをリスタートしたら繋がりましたので、pc側の問題か。ただ、タイムラインの最新ツイートが4時間前というのが腑に落ちません。)
J-US-FTA.jpg
nice!(0)  コメント(0) 

ホイッスルブロウアー(内部告発者)賞 [社会]

DSC_4232c.jpg#桜を見る会 をめぐって、政府内部からさまざまな文書が漏れて来ている。日本でも一応「公益通報」として告発者を保護する制度はあるようだが、所属組織による「犯人」探しの圧力の方がまだ圧倒的に強いだろう。ところがドイツでは、これに賞を与える制度まであるとのことだ(注11401577.gif)。

昔の縁で日本反核法律家協会から「反核法律家」という同会の機関誌が毎号送られてくる。先日届いた第100・101号(合併)に、ドイツの裁判官についての興味深い記事があった。この会の副会長である藤原精吾氏の「ドイツ反核法律家との交流」というタイトルの短い文章の中にそのことが書かれている。特に目を引いた部分も含めて引用する。最近亡くなったドイツのダイゼロート(Dieter Deiseroth)判事に関する追想の部分である。(下線と注は引用者)
ダイゼロートさんの下した著名な判決は、パフ少佐事件である。少佐が開発したソフトウェアを軍に提供することを求められたが、拒否したために懲戒免職され、その取り消し訴訟だった。ダイゼロートさんの部は処分取り消しの判決を言い渡した。「イラク戦争は国際法違反であり、ドイツがこれに参加していることも違法である。すべての軍人は国際法違反の戦争に反対する権利がある。」という判決であった。「裁判所の仕事は違法な権力行使から市民の人権を守ることだ」と明快な説明があった。
(5行省略)
彼の略歴を云えば、1950年生まれ、ギーセン大学で学び研究者となると共に弁護士として活動、1983年にデユツセルドルフ行政裁判所判事となった。1989年から1991年まで連邦憲法裁判所の研究員として派遣された。その後ミュンスター行政高裁の裁判官及びノルトライン・ヴェストファーレン州のデータ保護コミッショナーの部長を務めた。2001年に連邦行政(最高)裁判所の裁判官となり、2015年まで在職した。

後で気がついたが、ダイゼロートさんは1999年に制作された映画「日独裁判官物語」(注2)にも登場していた。彼は核弾頭配備反対デモでNATOの基地前に座り込み(注3)、またドイツ反核法律家協会会長として紹介されている。核兵器禁止条約の制定に向けても大きな役割を果たした。裁判官が「市民と同じ立場であることの証し」としてサービス業労働組合に加入していると語っている。そして彼はラムシュタイン米空軍基地使用協定はドイツの憲法と法律に従うよう改訂されるべきだとの論文を2016年に発表している。更にホイッスルブロウアー(内部告発者)の活動とその権利についても研究し、「ホイッスルブロウアー賞」の審査員も務めていた。彼はドイツだけでなく、世界平和と核兵器禁止の運動にとってかけがいのない存在であった。
(注は引用者)
ホイッスルブロウアーのこと以外にも、裁判官が基地前の座り込みをしたり、組合に入ったりと、これこそ「普通の」民主主義国のあり方だ、と思わせる部分もある。日本の裁判官も、「上」ばかり見ないで、少しはグローバルな視野を持ったらどうか。

引用した部分より前には、「彼は反核法律家のリーダーであり連邦行政裁判所の判事だとだけ聞いていたが、実に人間味のある、学者かつ活動家であった」とある。「活動家」という呼称は、日本では、市民運動をやっている人でさえも自分のことをそのようには言わない傾向がある。「私はふつうの市民です」とか「ふつうの主婦です」という具合に。ドイツでは、いや、この「ガラパゴス」の外部では、「活動家」が一般的に使われるだけでなく、このように「判事であり活動家」ということも別に奇異なことではないのだ。

(注1)1401577.gifWhistleblower Prize 1999年に設立。国際反核法律家協会のドイツ支部とドイツ科学者連盟がスポンサー。賞金3,000ユーロ。有名な受賞者は、2003年のダニエル・エルズバーグ、2013年8月のエドワード・スノーデン。同じような名前の賞がアメリカで見つかるが、一つは内国歳入庁(IRS)で脱税告発、もう一つは証券取引委員会(SEC)。国家機関なので独立性が問題。
(注2)デイリーモーションで見られます。 これを引用した当ブログ記事
https://www.dailymotion.com/video/x200bke
(注3)基地前座り込みに関する別の判事の文章:「ミサイル配備に反対して座り込んだドイツの判事たち」
nice!(0)  コメント(0)