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原水協と原水禁 [反核・平和]

IMG_1169w1200.jpg末尾に社会新報の報道
「日本の科学者」2020年4月号に掲載
タイトル部分newlogo全文公開(20/7/1)
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この夏、8月の広島原爆の日の直前、広島の原水禁大会に参加しました。7月に福岡で開いた「原水爆禁止2019年世界大会・科学者集会」の実行委員として「原水禁」の大会で報告するというミッションのためです。と言っても、報告が「予約」されている「原水協」の大会と違って(こちらは別の実行委員が分担)、勝手に出席して機会があれば発言するというもので、「報告」できるとも限らない、という仕事です。それでも、幸いなことに広島大会2日目の第3分科会「朝鮮半島の非核化と日本」で簡単な報告レジュメの配布を認めてもらい、短いながら発言もできました。(写真は第3分科会で講演する米・ピース・アクションのスージー・アリソン・リットンさん)

このプロセスで、「原水協」と「原水禁」の関係性の問題について色々と考えることがあり、また以前からの問題意識でもあったので、少し文献調べをしてみました。それを先日の「福岡核問題研究会」というサークルで8月24日に話をしました。そのレジュメを紹介します。

目次(クリックで各項目にジャンプ)
原水協,略史
「原水協」の発足自民党系・民社党系が脱退60年代の「あらゆる国の核実験」問題1984年〜1985年の再度の分裂
60年代の分裂に関する双方の主張
1.原水協および共産党2.社会党、総評、原水禁
85年の2度目の分裂
1.原水協、共産党2.原水禁、社会党
筆者の評価
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追記(リンク):2度目の分裂、元朝日新聞記者・岩垂弘氏の観察
最後に、1401577.gifおまけ画像と、社会新報の原水禁大会の報道
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原水禁運動の歴史を調べる — 政党との関係性を中心に —
 プリント年表
             豊島耕一,2019/8/24(8/25改訂版) 福岡核問題研究会

今年の夏も原水協と原水禁による世界大会や平和行進が実施された.1977年から1985年まで9年間統一大会が開かれたが,再び別開催になり現在に至っている.

ひと昔前と違って,原水協と原水禁,そしてそれらとそれぞれ関係の深い共産党と社民党との間では,核兵器禁止をめぐって,あるいはその方法論をめぐって,現在は深刻な対立はないと思われる。にも関わらず両者は,互いに重なる場所、重なる日程で別々に「世界大会」を開いており,両者の間の交流も皆無に近い.このような状況は関係者以外には理解しにくいだろう.(今年,赤旗には短いながら「禁」の世界大会の報道があった.)

両者の交流や協力はどうすれば可能なのか,そろそろ両者による歴史の再検証がなされてもいいのではないか?

また,両者とも大会への個人一般の参加は予定しておらず(可能ではあるが,ウェブサイトには全く案内がない),団体を通じての組織参加が原則である.このような形態は運動の発展にとってよいことなのか?

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