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「今日から換気はやめました」-- 大牟田線西鉄電車 [社会]

(CO2濃度サーベイマニア その3 )#コロナは空気感染 #COVIDisAirborne
映画を見に久留米から福岡に出かけた.映画はKBCシネマの「アダマン号に乗って」(Sur l'Adamant).風変わりだが,とてもいい作品で,そのむかし「シネマヴェリテ」という手法が言われたが,その延長かとも思う.映画の感想などはまた別の機会にして,ここでは,例によって「CO2濃度サーベイマニア」の報告.(「その1」「その2」

行きの電車は,昼ごろで客も少なかったが,それでも福岡の終点に近づく頃には1,000ppmを超えた.昼食のイタリアンレストランは換気良好(写真右).問題は下りの電車,福岡18時ちょうど発の特急.まだ通勤のピークではなく,混雑もさほどではない.しかし二日市付近ではなんと2,000ppm超え(写真左).
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グラフにするとこんなふう.
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久留米駅に着くと,さっそく駅員に上のスマホの写真を見せて,「換気はどうなっていますか?」と聞くと,驚くことに「今日から換気はやめました」との答え.「5類」移行では換気も不要になるらしい.「5類になったからと言って,ウイルスが変わったわけではないでしょう? こんなことではまたぶり返しますよ」と言うと,駅員は頷いていた.しかし,かりに彼が上に伝えたとしても,会社はやはり動かないだろう.「その1」(1/29)の記事に書いたように,この時は福岡駅で駅員に話したが,その効果は全くなかったということだから,今回も同じだろう.3年経っても同じことを繰り返すのだろうか.愚かさも極まれり,と言う他はない.

私はたまにしか乗らないが,通勤客は自分自身の安全が気にならないのだろうか.おそらくそもそも数値を知らないのだろう.専門家やメディアが警告すべきなのに.彼らの職務放棄の結果だ.
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(以下は1/29の「CO2濃度サーベイマニア」の末尾部分の再録です。)

車両客室内の換気の基準について調べて見ました。
鉄道に関する技術上の基準を定める省令(平成28年10月1日現在)の第七十三条の2に、「客室内は、必要な換気をすることができること」とあるだけで、数値はありません。
他の、行動空間の数値としては、建築物衛生管理基準で1,000ppm 以下、学校環境衛生基準では1,500ppm 以下という値があります。
今回の1,600ppmを超える値というのはこれらに比べても高く、上記省令が言う「必要な換気」のレベルは、今回のような強い空気感染の蔓延に対応して相当厳しく新たに決めるべきでしょう。3年も経っているのに、まだその検討さえされていないように思えます。
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