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フランス映画『パリタクシー』 [メディア・出版・アート]

(ネタバレなし)
『パリタクシー』,きのう天神のKBCシネマで観ました.原題(Une Belle Course)をそのまま訳するなら「美わしい道行き」と言ったところでしょうか.

劇場内は補助椅子まで出しての大盛況,映画館のこんな風景は本当に何年も,いや,何十年も見ていません.その日が料金割引だったこともあるでしょうが,それにしても・・・.用心のためネットで席を予約していて正解でした.

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ほんとにいい映画でした.大入りなのもうなづけます.ユーモアも随所に・・・ケチな客の,実質値切り要求に運転手がどう応じたかを話すシーンでは,声を出して笑ってしまいました.冒頭の,男性客のかける電話の内容は,まさに今の社会の苦しさを端的に描写していて,映画全体も社会性がしっかりしています.主人公の一人のこの運転手の生活も,現在進行中のフランスの大規模デモ(年金開始年齢の延期反対)の背景を想像させるものでした.

運転手が客とレストランで食事をする場面がありますが,テーブルの2つのグラスはどう見てもワイン,しかも運転手はまだ仕事中.1杯だけなら(だけかどうか不明ですが)運転してもOKなんですね.その昔パリの大学に「研修」に行っていた時,フランス人の同僚に,飲酒運転への取り締まりが日本ではいかに厳しいかを話したら,ちょっとなら違法ではないという返事*だったのを思い出しました.キリスト教の祝日と思われる日に職員食堂で昼食時にワインがあり,私も飲んだことがありますが,車通勤の同僚も.今も変わらないのでしょうか.

館に入るなり,ロビーは満員電車並みの大混雑.マスクなしの人は全く見かけませんでしたが,それでもかなりハイリスク.劇場内では,上映開始前に「必要な換気量は確保しています」のアナウンス,しかしロビーの換気量は不明.例のCO2濃度計は持って来ていませんでした.
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