SSブログ

九州国立博物館の「琉球展」 [メディア・出版・アート]

(昨日のfacebook投稿とほぼ同じ内容です。)
IMG_3782rt2.jpg九州国立博物館 で開催中の「琉球」展を見てきました。ほとんど知らなかった古代から中世に至る琉球の歴史と文物、とても勉強になりました。大陸と平和に交流してきた海洋の独立王朝としての存在が実感できた気がします。

その長い平和がなぜ、日本国の一部となってわずか66年後に壊され、住民の4人に1人が亡くなるような大災害(この言葉でも足りない)を被らなければならなかったのか。

展示出口のビデオでは、首里城火災とその再建というごく最近のことも語られますが、戦争そのものに関する展示は全くありませんでした(ただ、戦争で破壊された文化財の展示が数点あり、その惨禍を物語っていました)。展示テーマの絞り方の問題と言えばそれまでですが、どうしてもこのことを考えてしまいます。日本に併合されてさえいなければ、このような不幸に見舞われることはなかったでしょう。日本攻略のため米軍は上陸したかも知れないが、抵抗しない沖縄人を殺すこともなかったでしょう。

今また沖縄は、77年前に敵だった国の基地を押し付けられた上に、新たな敵=かつて友好関係を結んできた大陸の大国との戦争に備えさせられています。琉球弧の自衛隊軍拡です。そのような観点からの展示イベントもまた、どこかに求められていると思います。
(最初の写真は展示室の許可エリアで撮ったもの、下はウェブサイトから)
ryukyuten-minato.jpg
nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

Facebook コメント