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総選挙結果の感想--人々は変異株に弱い [社会]

総選挙の結果について感想をまとめておきたいと思います。ひとことで言えば、かなり本格的な野党共闘が始動したという積極的な面と、それでも暴政にストップをかけるには至らず、これだけ腐敗した自公勢力を太らせてしまったという敗北、ということでしょうか。以下の(2)に書いたように、4年前の同様の記事を読み返してみて、ほとんど同じだと分かり、かなりがっかりです。

(1)人々は変異株に弱い。特別の対策が必要
今回の衆院選の特徴の一つは、自民の変異株ともいうべき「維新」が、自民に不満がある人々の票を大量に持って行ったということだろう。このように、自民の受けが悪くなると、次から次に変異株を繰り出して、その使用期限が切れると自民に戻るというサイクルを繰り返している。古くは「新自由クラブ」、「みんなの党」、最近では「希望の党」、そして「維新」。
維新がそのような存在として、この国の「真の支配層」に認められ、意図的にメディアに露出させるという謀略が数年前から作動しているということは、多くの人が感づいていたのではないか。私自身も7年前(2014/11/22)のフェイスブックに、次のように書いていた。
NHK7時のテレビニュースの異常.維新の党だけ政策などを詳しく紹介.それともこれから毎日日替わりで各党を?それにしてもなぜ維新がトップなのか.この国の支配層は,見せかけの対抗軸に維新を持ってくることを決定したと見ます.
同じくフェイスブックで4年前には、「自民党政治の悪がバレバレになると,すぐにred herring (疑似餌,目くらまし)の政党や政治家を『新装開店』させる」と書いた。

今回の選挙の投票日直前にもブログに次のように書いた。
コロナ対策であれだけの失政をした吉村知事の責任を追及するでもなく、やたらと顔を画面に頻出させたテレビ、大阪弁護士会から業務停止2カ月の懲戒処分を受けた橋下氏もまた、これに蓋をしたままテレビで多用される。明らかに意図的、組織的な維新持ち上げだ・・・
つまり、護憲、左翼、リベラル陣営は、例えば維新落選運動など、これに対する対策を系統的に打っておくべきだっただろう。私のような素人でも7年前から気づくぐらいだから、護憲野党の指導層も十分気付いていたはずだ。

なお、維新は「みんなの党」と同様、「劣情の動員」によって人心を操るという特徴を持つと思う。

(2)4年前の総選挙の時に書いたブログ記事(その1その2)と共通することが多い
1.朝鮮(DPRK)のミサイル問題への共産党の対応で、自民党などとの「差別化」がないのは、今回も同じ。10月19日の志位談話「北朝鮮による弾道ミサイル発射に抗議する」では、「これなら自民党でいいじゃない?」と思わせるだけだろう。(10月20日のフェイスブック参照)
2.選挙だけを偏重する誤り 1401577.gif例えば213ページ最後からの2ページ弱を参照
3.人々の政治的思考のパターン(「無関心」も含めて)の系統的な分析の不足(欠如?)
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