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デジャ・ヴュ:76年前の「もう一度戦果を挙げてから」 [社会]

[facebook同報](8/10追記 末尾に医師で文筆家の木村知氏と母上のツイート転載)
五輪が終わったが、小池も菅も24日からのパラリンピックを中止してコロナ対策に全力、などということは恐らく考えないのだろう。76年前の史実がデジャ・ヴュのようによみがえる。

アジア・太平洋戦争末期の1945年2月、日本の敗色濃厚を受けて、近衛が「・・・従って国体護持の立場よりすれば、一日も速に戦争終結の方途を講ずべきものなりと確信す」と天皇に上奏したのに対し、天皇は「もう一度戦果を挙げてからでないと中々話は難しいと思ふ」と答えたという。

このあと国民は、東京大空襲、広島・長崎の原爆投下、ソ連参戦、満州での大量棄民という大惨事に見舞われる。

「もう一度」パラリンピックという「戦果を挙げてから」、と考えているのか?すでに首都圏は医療崩壊なのに、それが一層加速、焼け野が原になるだろう。

一昨日紹介した岩田健太郎医師の発言を再掲する。「息ができない」たくさんの人を想像する。
https://dot.asahi.com/aera/2021080600051.html?page=1
もちろんこれが明日、自分や自分の家族に起こらないという保証はない。
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想像してください。地震で崩れたがれきの下に、治療が必要な人が1万人いる状況を。家屋などの崩壊は一見してわかりますし、うめき声や助けを求める声も聞こえるかもしれません。非常事態が可視化されれば、市民が一丸となってがれきの下にいる人を早く救出しようとするに違いありません。
 しかし、新型コロナウイルス感染症は違います。自宅で、呼吸が十分にできずに苦しんでいる人が大勢いるという非常事態を、可視化するのが困難なのです。家屋は崩壊せず、電気も水道も止まっていません。
 死亡者は8月5日現在、1万5233人です。東日本大震災の犠牲者約1万5900人に迫りつつあります。しかしその死亡者も、遺族や親しい人、医療従事者以外には見えません。
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昨年3月に「爆発的拡大=指数関数の怖さ」という記事をブログに書いた。
https://pegasus1.blog.ss-blog.jp/2020-03-26
テレビ画面を見ればわかるように、今はこの時の10倍の感染者だ。検査が飽和しているようなので、さらにその数倍だろう。
biking-t.jpggraph+.jpg

医師で文筆家の木村知氏とその母上のツイートを転載します。上は私の想像上の「デジャ・ヴュ」でしたが、こちらは正真正銘のそれ。
https://twitter.com/kimuratomo/status/1424642379772952580
kimuratomo210809.jpg
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