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映画「はりぼて」とテレビドラマ「半沢直樹」 [メディア・出版・アート]

10/6追記:この映画の監督ら関係者と金平氏の対談がとても興味深い。
1401577.gif11/12追記:佐賀の「シエマ」は11月17日まで
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まず映画「はりぼて」。今日、福岡のKBCシネマまで見に行った。数年前、富山市で議員の大量辞職という事件があったことは記憶の片隅にあったが、これは地元のテレビ局の記者たちが、徹底的に市議や行政の不正を暴いた結果だった。その奮闘ぶりが、登場する2人の記者(一人はニュースキャスターでもある)自身が監督して作り上げたドキュメンタリーとして描かれる。取材相手の市議たちの、時に滑稽な様子も。いわば、テレビ局スタッフによる「自撮り」でもある。今まで見たことのないスタイルの映画だ。

東京新聞の望月記者を対象にした「i 新聞記者ドキュメント」の系列につながるとも言えるが、本作では監督は専業の映画監督ではない。

優れた作品、絶対にいま見る価値のある作品。意外な結末も、まさに今のリアルである。まさに、安倍・菅政権とメディアの「縮小版」と言ってもいい世界が富山市にあった。

映画サイトのストリーム映像から。スタッフ全員が若い。
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もう一つは、この日曜に完結したばかりのテレビドラマ「半沢直樹」。これも久しぶりに骨太な社会性のあるドラマだった。最後の2回しか見ていないが、十分に楽しめたし、パワーを受け取った。決して「ガス抜き」ではない。翌日の「NEWS23」によると、なんと3,300万人が視聴したという。
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私も含め3,300万の人たちの多くは、半沢による「叛逆」の勝利に快哉を叫んだはずだ。
一方で、まさに半沢の「敵」とも言うべき人たちが作っている内閣の支持率が6〜7割というのが本当なら、それらの積集合、つまり半沢に快哉を叫び、かつ菅内閣を支持する人たちというのはどういう思考をしているのだろうか?このドラマが現政権・現体制の腐敗のメタファーであることを全く理解しない、またはそう受け取らない人が非常に多いということだろうか?

平野啓一郎氏と、それを引用した、ブロガー村野瀬玲奈さんのツイートを引用:
muranose-hirano.jpg
平野啓一郎
@hiranok · Sep 27
半沢直樹に快哉を叫んで、戦後最悪の腐敗政権を「継承する」と宣う現実の政治を歓迎してるんじゃ、世話ないわ。。。

KBCシネマの「はりぼて」は今週金曜(10月2日)までのようです。
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