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「抵抗」のしかたを知らない主要野党 [社会]

日米貿易協定が11月19日に衆院を通過した.委員会通過からわずか4日後で,この速さは野党が本会議採決に反対しなかった,抵抗しなかったということを意味するだろう.

このことを,れいわ新選組代表の山本太郎氏が鋭く批判している.委員会通過の直後,16日の郡山市での「街頭記者会見」の動画から,その部分を以下に書き起こす.
14日に山形県で開いた集会では,他の野党勢力を「とんだ売国野郎」とまで罵倒したとのことである.(11月19日の産経報道.動画は未確認)
yamamototaro@koriyama.jpg
(1時間42分経過頃)
農業新聞の解説です.「日米協定『熟議』遠く きょう衆院委採決」
なぜ採決するかっていう話ですよ.採決するということに,与野党で合意したためだろうって.与野党で合意しなかったら何かと言うと,当然揉めますよ.「俺たち数多いんやから勝手に決められるぜ.野党要らんぜ」と.もうそこから肉弾戦しかないだろうって話なんですよ.ピケ張れよってことですよ.体張って止めなきゃどうするんだってことです.
どうしてか.衆議院さえ通過しちゃったら,もう参議院に来たら,30日で自然に成立しちゃうんですよ.だとするならば,衆議院が何があっても体張って止める以外ないんですよ.止めて何になるかと言えば,最終的には決められる話だと思います.22項目のうち2項目,今回のことに関しては.来年1月1日に発効したいということの時間的な約束があるから.1月1日に発効できないぐらい,粘るしかないだろうってことなんですよ.恥かけっ!てことなんですよ.こんな無茶苦茶な約束をしてきた奴らが,ってことですね.それをなんとか全力でやっていくってことが必要なんじゃないかと私は思うんです.
国会が,野党が体張って止めてとか,ピケ張ってとか,委員長を委員会室に閉じ込めたりとか,わかんないですよ.そういうことをずーっとやり続けるっていうことになったらテレビ扱わなきゃしょうがないじゃないですか.日米FTAってどれほどのものなのかってことを.中身だってほとんど分かってないんだからってことです.どういう協議をしたのかってことも出てきてないんですよ.それでどうやって採決するのよって話ですね.ということは正義は野党側にあるわけですよ.だとするならばトコトンやらなきゃダメという場面だと,私は思うんですけでど.
通っちゃったんですね.衆議院を.議論深まるわけないやん,て話ですね.
主要野党は形だけにとらわれて(むしろ行儀の良さだけにとらわれて),条約内容などが実際に国民に広く理解されているかどうか,報道量が十分か,という実質にあまりにも無関心と言わざるを得ない.政治メカニズムにおける必須の要素である国民世論の盛り上げという方法論においても,「直接行動」を度外視するという意味であまりにも未熟だ.

部分的とは言え,野党が批判的世論の「捕獲装置」*とならないよう,国民が注意力を高める必要がある.
* https://pegasus1.blog.ss-blog.jp/2017-10-21-2#pred
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