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ロブ・ライナー監督「記者たち」 [メディア・出版・アート]

久しぶりに映画館に足を運んだ.福岡,KBCシネマで3/29からロングラン中の「記者たち」.911の後,ブッシュが「大量破壊兵器がある」と言いがかりをつけてイラクに戦争を仕掛けたが,その政府の嘘を暴いた中堅新聞社「ナイト・リッダー」の記者たちの奮闘を描く.実話にもとづく,素晴らしく骨太なドラマ.「絶賛」の言葉を惜しまず使いたい.
http://reporters-movie.jp
ウイークデーの昼間の1回だけの上映.それでも30〜40人ぐらい入っていた.映画が終わったあとのけっこう長いエンドロールの間中,だれ一人席を立たなかった.ずっしり来るものを反芻する時間.

この映画が描く範囲の外ではあるが,一つだけ問題が残る.「イラクに大量破壊兵器はなかったのに戦争を始めてしまった,それはとんでもない」ということなのだが,では,もし大量破壊兵器があったのなら戦争はオーケーだったのか?もちろんそんなバカなことはない.このことをはっきりさせておかないと,核を実際に持っている北朝鮮に対する戦争は正当化されてしまう.もちろん,アメリカを含め核兵器国に対する戦争も同様に・・・.

真実に迫ろうと戦う多くの記者たちを励ます映画だろう.他方,疑問も持たずに政府発表を垂れ流すだけの,記者会見でもタイピストでしかない大手メディアの人たちは,この映画をどう見るのだろうか?見ようともしないかも・・・.

佐賀はシアター・シエマで26日から.
DSC_3773.jpg
1401577.gif4/28追記:朝日の編集委員・大野博人氏が、この映画について書いています。
(日曜に想う)政治がルール無視する時代 編集委員・大野博人
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