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小池百合子氏の「リセット」の意味 [社会]

(Facebookと同報)1401577.gif21日深夜追記:「捕獲装置」としての小池百合子 (末尾)
小池氏が「希望の党」の設立記者会見で「日本をリセットするために党を立ち上げる」と述べた.この「リセット」の意味は,本人の定義は別として,次のように考えれば合点が行く.
総選挙で安倍体制が生き残っても,そして「禊が済んだ」と言い張っても,露見した数々の悪事は簡単には消えないし,これからも国会内外で突っ込まれ続けるだろう.しかし小池に取って代われば,彼女のこれまでの行状から考えて,それは言わば「生まれ変わった安倍」なのだが,しかし安倍の悪事は水に流されてしまう.少なくとも国政の焦点からは外される.つまり政権中枢がモリカケはじめ数多くの悪事から「リセット」される.これは明らかにより強力な反動内閣ということになろう.

つまり,「とにかく安倍政権を倒すのが先」ということで「希望の党」に期待する向きもあるが,安倍政権より「希望の党」政権の方がむしろ悪性ということ.

もちろん自民の議席を出来るだけ減らして,安倍の基盤を崩すのが大事ということは言うまでもない.でもそれは「本当の野党」を伸ばすことによらなければならない.
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「捕獲装置」としての小池百合子,「希望の党」

前の書き込み「リセット」の意味,と重なる追記です.

「週刊金曜日」最新号(10月20日,1157号)に面白い文章があった.笙野頼子氏の「さあ,文学で戦争を止めよ」という聴き書きである.「捕獲装置」という概念だ.さわりの部分を引用する.(笙野頼子資料室blogに全文紹介されています.)

「『捕獲』とはどういうことか,まず,一つの本質的な存在があります.反原発であってもフェミニズムであっても,小さい集団があって,それが一見小さくともガチな切実なことを語る.そうすると必ず,偽物が出てきて似たようなことを叫ぶ.その時には,そっくりながらも曖昧で参加しやすい大きい仕掛けを作るんです.その中へだまして参加させた人を全部取り込んで,「こっちこそ本物だ」という.元の小さい団体の方は潰れてしまいますね.すると偽物は反原発でもなんでも,そこで止めちゃうんですね.
最近で言えば,小池百合子と言う人は,それを実にうまくやった人です.・・・」

と来れば,賢明な読者には次にどういう文章が来るか想像できるだろう.
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1年前の小池氏関連記事:「東京都民の皆さん,ミニヒトラーを通さないために,投票に行って下さい」
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