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毎日の紙面に見る新聞の姿勢 [メディア・出版・アート]

1401577.gif3日の社説は「成立断念して出直しを」.もしこれがアリバイ作り,護憲派へのリップサービスでないのなら,紙面の構成・内容という「行動」で示すべきだろう.

10年ほど前,意見広告のことで毎日の人と接触した.その人は「毎日は護憲だ」と言っていた.その姿勢は残念ながら,憲法の危機というまさに今,ほとんど崩れてしまっている.ページによって記者の努力や社内のせめぎ合いらしいものも見えるが,トップページや全体の紙面構成はこのことを物語っている.
たとえば8月30日の朝刊.その日は国会前10万,全国100万の戦争法案反対の行動が行われる朝だ.次のように,最後のページに全く目立たない小さな紹介のみ.
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その3日前,元最高裁判事,元法制局長官を含む法曹関係者がそろって反対集会を開くという,前代未聞の出来事に対して.やはり最後のページに小さな記事.なにより見出しの文字が小さい.DSC_7644.jpg
さらにそれより少し前,19日〜22日の1面を並べてみよう.安保法制=戦争法案は全くほとんど出てこない.
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このところ紙面が安保法制を取り上げるとき,それは市民の動きについてではなくもっぱら維新などとの修正協議や政府の意図,動きだ.

大多数の国民は,このようにデモなどの自発的な市民の活動を出来るだけ見えなくするようなメディア環境に置かれている.毎日はまだマシな方で,最大発行部数の新聞メディアは読売という現実がある.そしてそれと肩を並べるほどの翼賛メディアになったNHKニュース.

頑張っている毎日の記者の方々の名誉のために付け加えなければならない.「せめぎ合い」の一つの結果かもしれない,30日の集会を報じる翌日の紙面は,トップページの素晴らしい,そして有名になったあの空撮とともに,最後の2ページでも次のように大きく扱っている.
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