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最も重要な「世界遺産」である憲法九条 [憲法・教育基本法]

集団的自衛権-戯画+c.jpg当ブログの目的である「効憲」(憲法,特に9条を効かせること)と正反対の動きが,いよいよ国会で急を告げています.「安全保障関連法案」こと戦争法案が国会で審議入りしました.自衛隊を並の軍隊として戦争に使えるようにしようというものです.対抗策についていろいろ考えて行きたいと思います.もちろん考えるだけでなく急いで実行に移さないと間に合わないのですが.(右のマンガはブログ「マンガみたいな」から借用しました.)応援のクリック歓迎

わが国の憲法九条は最も重要な「世界遺産」のはずです.遺産と言っても記念物のようなものではなく,無形のもので,世界全体がこれを模範としなければならないような,生きた遺産です.カントが「永遠平和のために」の中で常備軍の全廃を主張してすでに220年も経っているのに,大国を始め世界の多くの国がこれを実施していません.わが国は,少なくとも憲法の条文としてはこれを掲げ,外形的には常備軍に違いない自衛隊に,法律などソフトウェアで縛りをかけ,軍隊として機能しないようにして来ました.この縛りが解かれようとしています.

「世界遺産」のこのような危機の背景には,日本の九条が世界的に「孤立」させられて来たことがあると思います.第二次世界大戦の戦勝国にとって,軍隊は勝利と平和をもたらしたものとされ,肯定的にとらえられています.これを改める運動,つまり世界的な軍備撤廃の運動が弱過ぎた,とも言えると思います.軍備を当然視する世界の状況が当然日本にも拡散し,「自衛のための軍隊を持つのは当然」という,まさに「常識」的な議論が行われることになります.

前置きはこの程度にして,戦争法を食い止めるために市民レベルで可能な,しかも効果的な活動を一つ提案します.実はすでに「マスによるマスメディア」としてブログに書いていることです.個人レベルでクオリティーの高い宣伝物を周囲に配布するという,言ってみればとても平凡なアイデアです.この記事は選挙を意識して書いたのですが,一般的な政治戦でも同じです.

今日多くの国民は,テレビなど大手メディアが提供する情報を事実上鵜呑みにしていると思います.そのメディアは,安倍による用意周到な支配戦略に情けないほど屈服してしまっています.これを放置していては勝ち目はありません.

そこで,大手メディアが無視したり過小にしか扱わない重要な問題を,分かりやすく効果的に表現した文書をネットで,あるいは大量の印刷物として共有し,周囲に配るのです.ポイントは,政治的なコンテンツだけでなく,人々のメディアリテラシー向上に狙いを定め,ネット上などの良質の情報源への通路も提供することです.いくらネット上で発信しても,ほとんどの人はそれへの通路を見つけられないのです.検索エンジンやブログランキングにも仕掛けがされているでしょうし,アルバイトのネット工作員も数多くいるはずです.

夜が更けてしまったので,また続きを書きます.
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1401577.gifとりあえず関連記事をいくつか.
「攻められたらどうするのか」--Sentinelさんへのお答え
「もしわが国が侵略されたらどうするのか?」という問いかけについての確率論
石橋政嗣氏の「非武装中立論」 (さわりの部分,第二章後半が全文読めます.)

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