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非暴力の指針 [反核・平和]

7月1日は大飯原発封鎖という直接行動なので,イギリスの反核運動における非暴力の指針を紹介します.これは施設の破壊など積極的な抵抗行動を含むので,参加者にとても厳格な規範を要求しています.大飯の場合は座り込みだけですが,参考になればと思います.これを含むハンドブックはこちら(2章20ページ)です.
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(関連項目:市民グループにおける意思決定

以下は該当箇所のテキスト版です.
1 活動家はアフィ二ティ・グループの一員であり誓約書に署名しており、コア・グループに登録されていて非暴力と安全のためのワークショップに参加した者でなければならない。

2 私達の活動はオープンで公開されるという理念に基づいている。
私たちがその一端をにない、日々改善のために闘っている民主主義においては、誰もが他人の行動に疑問を投げかけたり、批判する権利をもっている。そのため質問に答えたり、行動に対する責任をとる人間が必要である。したがって私たちは、自分達のアイデンティティを隠すために仮面をかぶったり、警察から逃れようとしたり、行動を完全に秘密にしたりはしない。核兵器廃絶の計画や企画は、秘密にするかもしれない。しかし、一度行動を起こしたら、活動家達は自分達の行動の全責任を負うために現場に留まるだろう。

3 私達は誠実な態度で接し、遭遇する人達に敬意を払う。
道徳をふりかざしたり、警察や防衛に従事する人など接触をもつ人達を口頭で攻撃することで、不必要な分裂を生じさせたくない。適切であると判断すれば、彼らを丁重に話し合いに引き込む。すべての人間には無限の価値があり、私たちと対等であるばかりでなく、核兵器廃絶プロセスにおける同盟者なのである。いつか核兵器廃絶が実現した時には、今私たちが挑戦している政策や措置を施行している当局や部署の担当者が、正式な核兵器廃絶プロセスを現実に遂行する担当者になるかもしれないのである。彼らが実際に核弾頭を撤去し、安全な倉庫に保管し、ミサイルを米国に返還し、潜水艦を廃船にして私たちが着手した核兵器廃絶プロセスを完遂する担当者になる可能性があるのだ。

4 いかなる個人に対しても身体的暴力や言葉による陵辱を行使しない。
暴力には身体的暴力と心理的暴力があり、「いかなる個人」という表現には私たち自身も含まれる。緊迫して圧力のかかった状況では、スローガンを叫ぶことさえ脅迫的で攻撃的と見なされることもある。状況を判断して、適切な行動をとらなければならない。私たちに対して暴力を振るう人はいないと仮定しているので、防衛上の装備はしていない。所有物を破壊することを暴力的であると考える人もいるが、私たちは平和的で安全な破壊や本質的に暴力的な所有物を取り壊すことが暴力的行為にあたるとは考えていない。実際、それは平和的で、必要で、責任ある非暴力行為であると考える。

5 武器は持たない。
核兵器廃絶のために私たちが携帯する道具は、いかなるものも人を脅かすような方法で使用してはならない。たとえば警備員が私たちの方にやって来たら、道具をおいて空っぽの手を広げて見せればよい。

6 トライデント・プラウシェアズキャンプや活動にアルコールやドラッグ(医療目的以外で)を持ちこまない。キャンプに宿泊している時や活動に参加する予定の時に上記の物を敷地外で消費することも含む。
註:キャンプから離れたところでアルコールやドラッグの使用が認められているイベントに参加する人は、キャンプから出て、これらの物質の効果がすっかり消えるまでキャンプには戻らないことを約束して署名する。
これはトライデント・プラウシェアズのすべての集会に適用されるルールである。ゆえに、参加者全員が安心感を得ることができる。警察がやって来たとしても、彼らもまた、私たちを信頼できるのである。誓約書にこの項目があるのは、安全と非暴力を確実にするためだけであり、これらの物質一般について、あるいは人々のライフスタイルについて何らかのコメントをするものではない。

7 活動に関する色々な取り決めをすべて尊重する。
このハンドブックにある非暴力と安全のためのガイドラインは、運動全体に適用され、それらは譲ることのできない基本原則である。しかし、活動を進めていくうちに必要となる決議や取り決めは半年に一度開催される代表者会議などで協議される。
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