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武田教授の「青酸カリ」の比喩を擁護する [社会]

武田教授がテレビで,放射性セシウムを「青酸カリ」に喩えたことについて,私はツイッターで賞賛しました.(竹田→武田)
http://twitter.com/#!/yamamoto2007/status/111659584220966912

しかし,その農作物を食べると即死にいたるかのような誤解を人びとに与え,風評被害となりえるので,適切な譬えとは決していえない,との批判もあります.しかしこれは逆で,(「直ちに健康に影響なし」の教化のおかげで)「即死にいたるかのような誤解」はほとんどあり得ず,むしろ「放射能安全神話」の流布という新しい状況に鋭い警告を与える優れた表現だと思います.つまり,これぐらいの「毒」舌は必要不可欠だということです.

汚染地の農業者に対しては酷な言葉ですが,しかし現実を直視することからしかものごとは始まりません.酷なのは武田教授ではなく,現実であり東電なのです.鉢呂経産省の「死の町」という言葉に対する反応は「言葉狩り」ですが,武田批判もこれと通じるところがあるかも知れません.

放射能毒性と化学毒性とが,重量にするとこのようなけた違いの差として現れること(下記リンク参照),そしてそれは両者の10の5乗から6乗というエネルギーの差の反映であることを示唆すること,この意味でも優れた比喩と思います.(ただし致死量の正確な値を確かめたわけではありません.問題は「オーダー」(order of magnitude)で,それはほぼ間違いないだろうと思います.)

武田教授から一関市長へのメール:http://bit.ly/rd08Xm
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