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伊藤真講演会で「代替防衛」が議論に—久留米大学で [憲法・教育基本法]

今日の沖縄県知事選は残念な結果だったが,平良夏芽さんのツイートのように,気持ちを切り替えて・・・
http://twitter.com/#!/natsumetaira/status/8872772939808768
仲井真の当確がでた。 気持ちを切り替えて、仲井真の県外を実現しよう どのみち、日米両政府と闘わなければならないのだから、あまり違いはない! ただ、とめるだけ\(^o^)/
itoatkurume.jpg今日(28日),伊藤真講演会が久留米大学で開かれた.主催は「ちっご九条の会」.2時間超の早口の熱弁だった.通常テンポだと3時間は超えただろう.早口でも滑舌が良く聞き取りやすい.質疑応答の大半は意外にも「代替防衛」に集中した.講演の中で「攻められたらどうするか」への答えとしての「非暴力抵抗」という考えを紹介したのがきっかけだ.

質疑応答でのこの展開は,軍事力,つまり自衛隊に代わる国防を主張する九条原理主義者の私にはとても満足だった.彼は“AD"(alternative defence)の言葉も使ったので,この問題をだいぶ深く考えておられると見た.

講演の中で,この「非暴力抵抗」による国防に触れた部分の録音.

もちろん,伊藤氏が展開している「一人一票運動」についても,冒頭で力を込めて紹介された.写真は,キャンペーンのTシャツを着て講演する伊藤真氏.図柄の動物は「豹」で,一票の「票」にかけたダジャレとのこと.
伊藤氏のツイッター http://twitter.com/#!/ito__makoto

「代替防衛」についての当ブログ記事も参照願いたい.
「憲法九条下での国防」
1401577.gifさらに関連記事:「攻められる」ことと「攻める」こととの等確率性
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真之

代替防衛といっても、北朝鮮のミサイル攻撃に市民的不服従がどう通用するのでしょうか。B29に竹槍で戦うようなものではないですか。
また無人島の尖閣で、どうやって市民が抵抗するのでしょう。
いまだに非武装中立を唱える人がいるのは驚きです。
by 真之 (2010-12-03 00:54) 

yamamoto

いわゆる「ミサイル防衛」に関しては,こちらの記事を参照下さい.
「YouTubeへのコメントに対する返事---ミサイル防衛問題」
http://pegasus1.blog.so-net.ne.jp/2010-05-01-1
by yamamoto (2010-12-03 01:03) 

真之

日本が非武装なら、北朝鮮や中国は攻撃してこないという保証があるのですか。
護憲派の人の平和を願う気持ちは尊重するが、軍事を知らなさすぎると思います。
「リアリズムと防衛を学ぶ」というブログを読んでみてください。
by 真之 (2010-12-03 09:07) 

うろこ

>真之さん
それじゃあ、あなたは軍人になって真っ先に日本を守る覚悟があるんですか?
「戦うのは自分じゃない。自衛隊員だ」
と心の底で思っているから、言えるんじゃないんですか?
「武力行使を支持した者は、有事の際に真っ先に徴兵される」
って法律を世界で作ったら、戦争は無くなるんです。自衛隊員は志願制だって知ってますよね?
で、日本が「戦争可能」になったら、志願する人は激減するんじゃないんですか?(誰も戦場になんか行きたくないよ)
その時はあなた達が徴兵されるのですよ。(その時の事を見越して防衛省は「レンタル制度」なる法案を出してましたよ)
危機感煽っている軍事企業や、そことつるんでいる政治家達に騙されないように。彼らの目的は「金」です。1億円のミサイルを10億円で作って、9億円は自分たちの懐にいれるんですよ。もちろん、私たちの税金です。

by うろこ (2010-12-03 11:33) 

真之

軍事の話をすると好戦的と決め付ける護憲派の頭の固さに閉口します。戦争を防ぐためにこそ、日本を含むどの国も抑止力としての軍備を持っているのではないですか。
冷戦期に非武装だったら、日本がソ連に占領されて、今頃北朝鮮のような国になっていることを否定できる護憲派がいるのですか。
誇張されているとはいえ、北朝鮮・中国の脅威がないとは言えないでしょう。
そもそも伊藤真氏は日米安保肯定派です。
by 真之 (2010-12-03 12:39) 

真之

チベットが中国に占領されてどうなったかを見れば、市民的不服従が奴隷の平和にすぎないことが分かるでしょう。
自衛隊を合憲と考えるなら別ですが、非武装中立論は説得力を欠くと思います。
by 真之 (2010-12-03 22:32) 

真之

「『攻められる』ことと『攻める』こととの等確率性」で書いていらっしゃることは、残念ながら間違いです。
二つの国の軍備が均衡している方が、一方は軍備を持っているが、他方は非武装の場合より、ずっと戦争が起きる確率は低くなります。
攻撃しても反撃されないことが分かっていれば、同じ民族すら殺傷する北朝鮮のような国なら、やりたい放題の悪事を働いてもおかしくありません。軍事について誤った認識に基づいて非武装を唱える人が護憲派には目立つように思います。
by 真之 (2010-12-04 04:03) 

yamamoto

確率論の「演習問題」に言及頂きありがとうございます.これは単純な確率論で,すべての国が全く同じ状況という前提です.つまりすべての国が同等の軍備を持っているという設定です.
この文書を作ったのは,攻め「られ」たらどうするかという発問と,攻め「た」らどうするかという発問との極端な非対称—というより(日本に限らずどの国でも),後者はゼロに等しい)—という状況が全く「偏向している」ことに気付いて欲しかったためです.
by yamamoto (2010-12-04 23:28) 

真之

護憲派の真摯さを尊敬はしますが、自衛隊に何ができ、何ができないかをきちんと国民的議論をして決める方が、今のまま拡大解釈が続くより良い気がします。
by 真之 (2010-12-05 06:43) 

yamamoto

チベットにからめての議論はまた別にやりたいと思いますが,「そもそも伊藤真氏は日米安保肯定派です」の根拠,典拠は何ですか?
なお,護憲論のありかた,やりかたについてですが,これは多層的にやるべきだと思います.安保・自衛隊の現状を前提とした議論と,名実ともに九条を実現する,つまり自衛隊をいかに解消するか,という議論の両方です.前者が必要なのは当然ですが,私は,後者がほとんど無視(あくまで護憲論の範囲.改憲論ないし解釈改憲論が無視するのは当然)されているのを問題にしています.

by yamamoto (2010-12-05 10:44) 

真之

伊藤真氏は、安保・自衛隊と、九条の両方があって、日本は長い間平和だったのだから現状を変えるべきではないと、吉田ドクトリンを肯定する発言を「マガジン9条」などで何度もしています。
安保・自衛隊の解消も国民的議論のなかに含められるべきですが、非武装中立を支持する人は護憲派のなかでもごく少ないのではないですか。
by 真之 (2010-12-05 21:50) 

yamamoto

マガジン9条での伊藤氏の憲法入門講座,おかげで知ることが出来ました.
http://www.magazine9.jp/juku/index_2.html
目次を見る限り安保・自衛隊容認のようには見えません.できましたら,「どこそこ」と具体的に指示していただけると助かります.
それから,非暴力による防衛もだいぶ前から伊藤氏は論じているのですね.これも知りませんでした.
by yamamoto (2010-12-05 23:42) 

yamamoto

「チベットにからめての議論」に関しては,とりあえず過去の記事をリンクしておきます.ちょっと古くて申し訳ありませんが・・・.
「非武装だと『中国に民族浄化される』のか?」
http://pegasus1.blog.so-net.ne.jp/2005-10-16
by yamamoto (2010-12-05 23:49) 

真之

けんぽう手習い塾の第11回や、小林節氏とのマガ9対談その3:日米関係と国際貢献(2010-1-13)を見てください。
後者では日米同盟は日本の基軸と発言しています。
鳥越俊太郎とかも、九条の会での講演では護憲を支持しながら、小林よしのりとの対談では、改憲して自主防衛とか、相手に合わせて発言を変えています。
だから僕は左翼知識人はあまり信用できないのです。
中国が日本本土に攻めてくるとか、右翼の妄想も噴飯物ですが。
by 真之 (2010-12-06 01:01) 

真之

第10回や、第13回を見ればわかりますが、伊藤氏は正式の軍隊を持つことには反対しながら、自衛隊は軍隊ではないから賛成という詭弁を使っているのです。
by 真之 (2010-12-06 02:05) 

yamamoto

小林節氏との対談では確かに日米同盟は「機軸の1つ」と発言しています.でも全体としては武力否定のトーンです.矛盾と言えば矛盾かも知れません.「けんぽう手習い塾」の方ではどうしても見つかりませんでした.13回ではむしろ自衛隊について「世界に冠たる戦力」と言っています.
by yamamoto (2010-12-07 00:31) 

真之

第11回で九条と安保の両方があって平和だったのだから現状を変えるべきではないと発言しているのは、安保(も自衛隊)もとりあえずは必要と認めていることになりませんか?
安保や自衛隊については時間をかけて検討すると述べていて、即廃棄とはどこでも述べていません。
僕にとってはどうでもよいこと(笑)なので、気になるようでしたら本人にお問い合わせになってはいかがでしょう?
by 真之 (2010-12-07 03:29) 

真之

第13回で憲法は理想を掲げるものであって、現状を追認するものではないと述べているのも、非武装中立は理想(笑)だと認めているのではないですか。
こういうのは左翼がよく使うレトリックで、軍隊のない社会や共産主義社会をお題目として唱えるのは簡単です。
安保も自衛隊も八割以上の日本人が支持していて、憲法の方が検討されているのが現状でしょう。

by 真之 (2010-12-08 04:34) 

yamamoto

「九条と安保の両方があって平和だった」というのは,軍事力は侵略と防衛の両面を持っていて,(確率論的に50%の)後者が作動した可能性というのをを認めているに過ぎないと思います.ただし,日本に関しては防衛力であったかも知れませんが,ベトナムなどに対しては間接的な加害国,侵略国になったのというのは,真之さんも事実と認められるのではないでしょうか.
それから,伊藤氏が「現状を変えるべきではない」というのは,九条の条文を変えるべきではない,という意味だと思いますよ.九条と現実との矛盾を矛盾として受け入れ,徐々に現実(自衛隊・安保)を九条に近づけていくべきだ(逆ではなく),彼はそう主張しています.そのことの是非は別として,彼の発言がそういう趣旨であるということは,たぶん同意していただけるのではないかと思います.
by yamamoto (2010-12-09 21:57) 

yamamoto

「安保」の侵略性に関しては,ベトナムなど過去のことだけではありませんでしたね.イラクやアフガン侵略の基地を提供し続けているので,現在も続いています.
by yamamoto (2010-12-11 23:08) 

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