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幕僚長は「更迭」ですむのか + 東大生の歴史認識レベル [社会]

トンデモ論文事件で自衛隊の田母神航空幕僚長が更迭されたが,しかしこれは単に更迭ですむ問題だろうか?この事件はわが国の国際的信用を大きく傷つけてしまった.懲戒解雇に価するのではないだろうか.

国家公務員法99条には,「職員は、その官職の信用を傷つけ、又は官職全体の不名誉となるような行為をしてはならない」とある.彼は,その「官職」や「官職全体」にとどまらず,国家全体の信用と名誉を重篤に傷つけたのである.そして,同じく82条には次のようにある.
国家公務員法82条 職員が、次の各号のいずれかに該当する場合においては、これに対し懲戒処分として、免職、停職、減給又は戒告の処分をすることができる。
一  この法律若しくは国家公務員倫理法 又はこれらの法律に基づく命令(国家公務員倫理法第五条第三項 の規定に基づく訓令及び同条第四項 の規定に基づく規則を含む。)に違反した場合
今回の事件が「この法律」すなわち99条違反であることは明白であり,懲戒の対象となるはずだ.
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驚くのは,東大の学生がこの男を学園祭に「講演」に読んでいたという事実だ(西日本,11月1日付け,33ページ).しかも「そんなの関係ねえ」発言の直後だ.「講演」というからには決して彼の態度を問い質すためではなさそうだ.いわんや「糾弾集会」でもない.

同じ西日本には,今回の論文について「歴史認識のレベルは低いし,内容も稚拙.何のために論文を書いたのだろうか,あきれ果てるのひと言」との防衛省内局幹部の言葉を報じている.学園祭でこの講演を企画した東大生は今どう思っているのだろうか?このような人物を講師に呼んだと言うことは,東大生の歴史認識のレベルもまた一般的に低いということを物語るのではないか.

東大生と言えば高校卒業者の中では最も学力が高いとされるグループである.その彼らでさえこのレベルであるということは,この国の教育は,少なくとも歴史教育に関しては全くの失敗であったことを証明している.

(「コーボー拉致事件」すなわち「弘法大師拉致事件」についても間もなく記事を書くつもりです.)
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