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佐世保の散弾銃殺人事件--必要な市民的監視とメディアへの要請 [社会]

佐世保の散弾銃殺人事件における警察の情報隠蔽
 --必要な市民的監視とメディアへの要請--

(いくつかのメルマガへの投稿をほぼそのまま転載します.)
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日本国憲法12条
この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によって、これを保持しなければならない。

一般の刑事事件はふつう市民運動の対象にはならないでしょうが,政治的な謀略の疑いや,警察による人権侵害の疑いが大きい場合は,幅広く市民的関心が向けられてしかるべきだと思います.昨年12月14日に起きた佐世保の散弾銃殺人事件はまさにこれに当てはまると思われます.

この事件ではすでに長崎県警は事件を馬込容疑者の単独犯行と断定しています.ところが警察はそれに必要な基本的な情報や根拠を示していないことが確認されています.

筆者が先週金曜(1月18日)に長崎県警に直接電話で問い合わせたところ,
(1)容疑者の医学的な死亡推定時刻,
(2)容疑者の司法解剖実施の有無,
(3)容疑者の体や着衣などからの硝煙反応検査の結果
のいずれについても,「発表していない」と言う回答でした.1と2は容疑者が「自殺した」とされていることを検証する上で,また3は容疑者が犯人かどうかを判定する上で決定的に重要な「物証」と思われます.つまり物証なしで「自殺」や犯人の断定を行ったことが明白になりました.

冒頭に書きました,「幅広く市民的関心が向けられてしかるべき」理由は以上から簡単かつ明白です.このように所轄の長崎県警による情報隠蔽が明白なため,万人の共感を得ながら,警察のアカウンタビリティーのなさを暴くまたとない機会となっているのです.また,これを追及できないメディアのありかたを鋭く問うことができる,まれなチャンスでもあります.もちろん,県警の情報隠蔽を追及することは,事件の真相を究明する上でも大きな助けにもなると思います.

逆に,これほど明々白々たる情報隠蔽がまかり通ってしまうなら,私たちの社会にとって重大な禍根を残すことになるでしょう.

この件について,拙ブログで継続的に取り上げていますが,残念ながらリベラル・左派系の有力・有名ブログが大きく取り上げるまでにはなっていません(保守系,右派系ブログもよろしくお願いします).また,いくつかのメールリストに問題提起しましたが,ほとんど反応がありません.

ブログやウェブサイトを開いておられる方は,警察の情報隠蔽の問題をぜひ取り上げていただけないでしょうか.また,メディアや,長崎県警本部あるいは佐世保署に問い合わせをしたりすることは,真相究明の助けになると思います.

容疑者は亡くなっているため反論できませんし,死者には弁護士もつかないでしょう.法廷で事実が究明されることが期待できないので,市民的関心と注視が重要ではないでしょうか.

詳しくは,拙ブログの記事をご覧頂ければ幸いです.
最新のものは次です.
佐世保乱射事件フォローアップ(4) ーー 県警の情報隠蔽を確認
http://blog.so-net.ne.jp/pegasus/2008-01-18


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