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法案を国民に隠したまま国会審議? [憲法・教育基本法]

11日朝追記:重大事実判明.東京の信頼できる筋によると,そもそも「与党修正案」というものは文章として存在していない.国会サイトにないのも当然だ.完全なメディアのミスリードだ! 「修正アイデア」とか「修正案骨子」と伝えるべきだったはずだ.

改憲のための国民投票法案が重要な段階になっているが、肝心の法案そのものがネット上で見つからない。衆議院のサイトにあるのは与党案、民主党案ともに原案のみである。しかしいま与党が可決させようとしているのは修正案である。その、まさに焦点となっている案が、国会サイトにも、自民党のサイトにも見あたらないのだ。こんないい加減な話はない。

衆議院ウェブサイト 第166回国会 議案の一覧
http://www.shugiin.go.jp/index.nsf/html/index_gian.htm
与党案
http://www.shugiin.go.jp/itdb_gian.nsf/html/gian/honbun/g16401030.htm
民主党案
http://www.shugiin.go.jp/itdb_gian.nsf/html/gian/honbun/g16401031.htm

自由法曹団のサイトには修正案もあるが、要項のみである。これだけでは正確な内容は分からない。

(与野党両案要項、修正案も含む)
http://www.jlaf.jp/jlaf_file/070124taisyou.pdf


このような法案は要するに細部の集積にすぎないのだから、細部のひとつひとつが重要なのだ。

しかし少なくとも重大な欠陥は明らかだ。上のサイトの要項を見ると、与野党案とも、最低投票率の規定がない。つまりたとえば、投票率10%、そのうちの過半数の賛成でも成立してしまう。これだけで両案とも×だ。

実は、審議の対象となっている法案を国民に開示せず、議員だけの回覧(もししているとすれば)にとどまっているという状況は、国立大学を独立行政法人化する法案の審議の時も起きていた。政府案は原案のままだったが、民主党が、会期末ぎりぎりになって修正案を出した。ところが、提出したと言われて何日経っても、民主党のウェブサイトにも、国会のサイトにもこれが上がらない。文教委員会のメンバーだけでコピーを回している(推定。確認はできない)だけという状態が、最後まで続いたのだ。(そうではなかったという情報をお持ちの方はお知らせ下さい。)

国立大学の独立行政法人化のときは、まず可決される可能性のない野党案だったが、今回は、可決される可能性が高い与党案である。それが国民から隠されたまま(今日、ネットで公開されないということは隠しているに等しい)審議が進んでいるのだ。

なお、この法案については、
情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士さんが継続的、系統的にフォローしている。

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